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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

ミニシンポジウム 1: 高齢者脳動脈瘤に対する血管内治療 14:10〜15:05 発表5分、討論2分、総合討論20分

座長: 滝 和郎、中込忠好

S-5

高齢者破裂脳動脈瘤症例に対する瘤内塞栓術(自施設での非高齢者との比較)
Clinical outcomes of coil embolization for elderly patients with acutely ruptured cerebral aneurysm (Comparison with results of not elderly patients)

広畑 優 HIROHATA Masaru
藤村直子、竹内靖治、徳富孝志、重森 稔

久留米大学 脳神経外科

目的:70歳以上の高齢者(EP)破裂脳動脈瘤に対する瘤内塞栓術の治療成績を非高齢者(nEP)の結果と比較して手術合併症、症候性脳血管攣縮(SVS)、転帰などについて検討した。対象:1998-2004年10月に当科で瘤内塞栓術を施行した破裂脳動脈瘤急性期症例をEP: 83例とnEP: 229例に分類し対象とした。結果:2群間で術前のHunt grade, CT group, Locationに有意差は認めなかったがEP群で有意に女性の頻度が高かった(<0.0001)。手術終了時血管撮影ではEP群の 73例(88%)とnEP群の204例(89%)でcomplete or small neck remnantが得られた。手術合併症はGPの6例(7.2%) (脳梗塞3, 術中破裂3)とnGPの8例(3.4%) (術中破裂5, 脳梗塞3)で合併症を認めた。SVSはEPの7例(8.4%)とnEPの14例(6.1%)に認めた。退院時転帰がGR or MDであったものはEP群中の58例(70%)とnEP群の191例(83%)であった。2群間で合併症率、SVS頻度には有意差は認めなかったが退院時転帰はnEP群で有意差を持って良好(p=0.01)であった。結語:高齢者に対する瘤内塞栓術は非高齢者と比較すると多少手術合併症率やSVS率が高く、退院時転帰良好例の割合は有意差をもって低い結果であった。


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