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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

特別講演 11:00〜11:40

座長: 河瀬 斌

SL-1

精密標的治療のための手術支援ロボット技術の現状と課題

佐久間一郎 SAKUMA Ichiro

東京大学大学院新領域創成科学研究科

外科領域では,開腹などの大きな開創を必要としない低侵襲外科手術(minimally invasive surgery: MIS)が発達しつつある。低侵襲外科の発展のためには狭い術野での正確な手術操作を支援する技術の開発が求められる。究極的にはこれは健常部位には影響をもたらさず,疾患部位のみをピンポイントで治療する「低侵襲標的精密治療技術」へ発展するものである。手術支援システムの一部として考えると,手術支援ロボットは,患部の3次元構造ならびに,位置情報に関連付けられた組織情報などを計測する医用画像計測システムと融合した形で開発が進められなければならない。これは現在手術ロボットシステムの代表例として捉えられている,外科医の手の動きを拡大縮小して作業するマスタースレーブ型のロボットとはやや性格の異なるものである。

術中医用画像をもとに手術ロボットを制御しようとする試みとしては,X線CTガントリ内に設置した穿刺マニピュレータの研究や,MRI内に設置するマニピュレータの研究,あるいは超音波画像誘導下に穿刺作業を支援するロボットなどがある。画像計測他の生体計測技術により得られる機能情報を3次元的な位置情報と組み合わせて使用することで,組織の機能情報を利用した標的誘導治療も検討されている。このような観点から,講演では最近の手術支援ロボット開発の動向を紹介し,現状と課題を考察する。


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