富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会

Evidence and Experience Based Treatment of Carotid Stenosis


御挨拶

日本頚部脳血管治療学会は、本邦における頚部脳血管脈病変、特に頸動脈閉塞性病変に対する適切な治療実践と成績の向上を目指し2002年に設立されました。単一の疾患を対象に、脳神経外科、神経内科、循環器科、放射線科、血管外科、脳卒中内科など複数診療科の方々が一同に会し、意見を交えることのできるユニークで貴重な学会であります。過去2回の学会(第1回: 三重大学滝和郎会長、第2回: 倉敷中央病院光藤和明会長)で得られた成果を引き継ぎ、第3回の会を富山にて開催させて頂くこと、私どもにとって身にあまる光栄であり、あわせて責任の重さを痛感しております。

本会では会員の皆様より82題の演題応募を頂きました。開催にあたり会員諸氏、関係各位より寄せられました多くのお力添えに深謝申し上げます。応募演者に海外ゲストを加え、Hyperperfusion syndrome、外科治療困難例、心疾患合併例、Best medical treatmentをキーワードとする4シンポジウム、2題の教育講演、イブニングセミナーおよびランチョンセミナーを組ませて頂きました。参加される皆様が、本疾患の治療現状への理解を深め、また十分な議論を頂けるよう、口演発表は一会場のみとし討論の時間も多めにとるよう努めました。このため一般口演発表時間は5分と短く、多くの演題をポスターにて発表して頂くこととなりました。演者の皆様にはご迷惑をおかけする点もあるとは存じますが、どうぞ宜しくお願い致します。なお時間的制約等より、過去2回行われておりました血管内治療ライブは、今回は行わないことをお断り致します。

本会のテーマは「Evidence and Experienced Based Treatment of Carotid Stenosis」といたしました。昨今、EBMあるいは治療ガイドラインの重視が強く言われております。症候性頸動脈高度狭窄病変に対する内膜切除術の有効性は、最も高く評価されるエビデンスの一つであります。EBMは患者さんと医療者の間を結ぶ基本情報であり、その重要性については論を待ちません。しかし患者さんの病状は個々多様であり、また医療の技術も日進月歩で変化しております。頸動脈領域においても、血管内治療によるステント留置術の進歩は目覚ましく、また合併症を有する患者さんの治療適応、Best Medical Treatmentの選択と再評価、本邦例と欧米例の差など、考えるべき話題はつきません。一方臨床現場では、頸動脈ステントが治療材料として保険適応未承認という切実な問題が解決されておりません。患者さんの医療に真の意味で貢献できるEvidence、そして確実、安全な治療実践のためのExperience、常に我々に問われる課題であります。その解決に一歩でも近づくため、本学会が実りの多い会となりますよう、皆様のお力添えを宜しくお願い申し上げます。

寒さは残りますが、3月の富山は海の幸と早春の息吹にあふれております。どうぞ2日間の学会と富山を楽しんで下さい。感謝の念を込め御挨拶と致します。

平成16年3月吉日

第3回日本頚部脳血管治療学会
会長 遠藤 俊郎


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