富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録 ES-1


第1日目 3月5日(金)

イブニングセミナー (ES): この1例、どう治療するか? 18:30〜21:00

富山全日空ホテル 3F 「鳳(おおとり)の間」
座長:永廣信治(徳島大学 脳神経外科)
坂井信幸(神戸市立中央市民病院 脳神経外科)

ES-1

ECA stenosisに対する頸部直接穿刺によるCAS

CAS with direct CCA puncture for ECA stenosis

新潟大学脳研究所脳神経外科、新潟こばり病院脳神経外科*、新潟市民病院脳神経外科**

伊藤 靖 長谷川 仁 西野和彦 長谷川 彰* 藤井幸彦 小池哲雄** 田中隆一

Yasushi Ito, Hitoshi Hasegawa, Kazuhiko Nishino, Akira Hasegawa*, Yukihiko Fujii, Tetsuo Koike**, Ryuichi Tanaka

頸部直接穿刺によるCASの経験について報告する。[症例]73才男性。19年前に脳梗塞で左麻痺出現。4年前に不安定狭心症でPCIを施行し、このときに胸部から腹部にかけての大動脈瘤を指摘された。またMRAでrt ICA、rt VAの閉塞も指摘された。今回は大動脈瘤の増大に対し修復術が予定され、その前にrt STA-MCA吻合術を行おうとしたが、血管撮影でrt ECA起始部にも高度狭窄を認めたため吻合術前にECA stenosisに対してstentingを行うこととした。[治療]大動脈瘤のため経大腿には行えず。始めに経上腕ルートを試みたがCCAの分岐が急峻でguidingの誘導は不可能であった。そのため総頸動脈を直接穿刺することした。7Frのshort sheathをCCAのなるべく近位部に挿入し、前拡張後、術中の計測から8mmX40mmのSMART stentを留置したが、ICAの stump部にstentがfitし引き込まれ、結果としてCCAのカバーがやや不十分となった。[考察]CASは経大腿、上腕で行われるが、やむを得ず直接穿刺を行う場合は、穿刺部位が病変部に近いと、stentのreleaseが不能となるのでなるべく近位部で穿刺する必要がある。また病変部近傍に径の大きなIC stumpがある場合stentが引き込まれる事を考慮に入れてステント長を決定する必要がある。


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