富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-1 (O-1): 血管内視鏡 8:45〜9:10 発表5分、討論3分

座長: 根本 繁(虎の門病院 脳血管内治療科)

O-1-3

血管内視鏡より得られた頸動脈ステント留置術中の血管内膜所見

New findings of the endothelium from intravascular endoscopy in carotid artery stenting

千葉大学脳神経外科

石毛聡、小林英一、松浦威一郎、内野福生、山浦晶

Satoshi Ishige, Eiichi Kobayashi, Iichirou Matsuura, Yoshio Uchino, Akira Yamaura

12例の頸動脈ステント留置術中(1例のin-stent PTA例を含む)に血管内視鏡を施行し、新知見を得た。血管内視鏡は、Fiber Tech社製Fiber CatheterとClinical Supply社製のVEC III(ともに外径0.75 mm、視野角70°)を用いた。頸動脈ステント留置後に一旦吸引・洗浄を行い、distal protection balloonを縮小させ、再びdistal protectionを行い、後拡張を施行、大口径カテにてdebrisの吸引を行った。血行再開直前に、内視鏡を入れ、ステントと内膜の状態を観察した。12例全例で観察が可能で、関連する合併症は生じなかった。6例でステントの良好な密着と平滑な内膜が確認できた。ステントストラット間より破壊された内膜が突出している像が2例に、剥離しかけたフラップが3例に、ストラットに沿った内皮下出血と考えられる所見が1例に認められた。唯一Easy Wallstentを使用した例では、内膜に対する損傷は少ない印象であったが、逆にステントの浮きが確認された。再治療のin-stent PTA症例では、ステントを薄い新生内膜が被覆しているのが確認できたが、バルーン拡張により、直上の内膜が損傷を受け、血管内に出血している像が捕らえられ、抗血小板慮法の必要性が示唆された。血管内視鏡の有効性と今後の応用に関して議論する。


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