富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-2 (O-2): 頚動脈ステント 9:10〜10:00 発表5分、討論3分

座長:光藤和明(倉敷中央病院 循環器内科)
瓢子敏夫(中村記念病院 脳血管内外科)

O-2-3

前拡張を主体としたPercu Surgeを用いたstaged protection法による頚動脈ステント留置術

Safe and effective staged distal protection for carotid stenting using Percu Surge

立川総合病院 循環器・脳血管センター 脳神経外科

阿部博史,渡辺秀明,遠藤浩志

【目的】頚動脈ステント留置術(CAS)において,現在Percu Surge(PS) を使用したtotal protection法が主流であるが,我々は,staged protection(SP)法,後拡張を行わない前拡張主体のPTA,PTA catheter内腔を利用した血液の吸引洗浄,を基本として行っている.その結果について報告する.【対象】PSを使用した連続25例26側で,平均年齢74歳.平均狭窄度79%.【結果】1)5例でIC閉塞後速やかに意識障害を生じたがSP法で対応可能であった.2)EC-IC吻合の明らかな7側中3側でEC protectionを追加,4側でexport catheter(ExC)による吸引のみを施行した.3)PTA後に比べstenting後の吸引debrisは僅かであった.5)狭窄度は平均10%まで改善した.潰瘍病変が容易に拡張できたのに対し,高度石灰化病変は拡張に限界があった.現在まで再狭窄例はなし.6)虚血合併症はdissectionを合併した1側でRINDを生じ,術後のDWI MRI上のHI spotは18検査施行側中7側で見られた.【結語】前拡張を主体としたCASはstenting中のdebrisを少なくできるmeritがあり,PTA catheterから血液を吸引洗浄するSP法は,PSの動きが全くなく安全確実にprotectionが行え,しかも短時間のIC閉塞で可能である.但し,PTA後のdebrisが多くなるため,洗浄が危険な症例には,内腔の広いExCよる吸引が適している.尚,高度石灰化病変は現状ではCASの限界である.


富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム