富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-2 (O-2): 頚動脈ステント 9:10〜10:00 発表5分、討論3分

座長:光藤和明(倉敷中央病院 循環器内科)
瓢子敏夫(中村記念病院 脳血管内外科)

O-2-5

頚部頚動脈ステント留置術における術後遷延性低血圧の予測

Prediction of postprocedural hypotension after carotid artery stenting

札幌医科大学医学部脳神経外科、市立釧路総合病院脳神経外科*

Department of Neurosurgery,Sapporo Medical University School of Medicine
Department of Neurosurgery,Kushiro City General Hospital*

野中 雅、岡 真一、宮田 圭、三上 毅、宝金清博、吉藤和久*

Tadashi NONAKA,Shinichi OKA,Kei MIYATA,Takeshi MIKAMI, Kiyohiro HOUKIN, Kazuhisa YOSHIFUJI*

【目的】頚部頚動脈狭窄症の治療ではその低侵襲性からステント留置術が増加の傾向にあるが、術後低血圧が遷延することがあり、両側病変や頭蓋内血管狭窄の合併例では問題となる。今回は自験例より術後遷延性低血圧の要因について考察する。【対象及び方法】対象は2000年10月〜2003年12月の29例(38〜79歳)31病変のステント留置例(SMART:SM=17,EasyWall:EW=14)とした。plaqueのエコー所見(石灰化:2点,fibrous:1点)、分岐部から最大狭窄部までの距離(<5mm:2点,<10mm:1点)、狭窄型(偏在性後壁:2点、偏在性前壁:1点)によりスコア化し、低血圧の発生を検討した。【結果】低血圧は13病変(41.9%)に発生したが、術後6時間以内の一過性のものは6例、DOPAの使用を6時間以上要したものは7例であった。低血圧が遷延した群では全例が4点以上であったのに対し、低血圧を認めなかった群では3点以下であった。またステント別の比較では、低血圧が遷延した8例では全例がSMであった。【結語】狭窄部病変が分岐部近傍で、偏在性の硬いplaqueが後壁側にある場合、低血圧の出現頻度が高い。またEWに比べradial forceが強く,conformabilityがよいSMで遷延性低血圧の発生が多いことから, 頚動脈洞部での血管の伸展より頚動脈洞への圧迫が強く関与していると思われた。


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