富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-2 (O-2): 頚動脈ステント 9:10〜10:00 発表5分、討論3分

座長:光藤和明(倉敷中央病院 循環器内科)
瓢子敏夫(中村記念病院 脳血管内外科)

O-2-6

頚動脈ステント留置術にともなう徐脈低血圧に関する検討

Bradycardia and hypotension during/after carotid artery stenting

先端医療センター 脳血管内治療部、神戸市立中央市民病院 脳神経外科、神経内科*

Institute of Biomedical Research and Innovation, Neurological Research Group, Neuro Endovascular Therapy

黒岩輝壮、坂井信幸、足立秀光、今村博敏、坂口学*、坂井千秋、森實飛鳥、小林修一、國枝武治、早瀬睦、蔵本要二、中尾哲、菊池晴彦

Terumasa Kuroiwa

(はじめに)頚動脈ステント留置術は、頚動脈高度狭窄に対する治療として広まりつつあるが、しばしば血管拡張時に徐脈・低血圧が生じ、術後も遷延する症例があることが問題となっている。今回我々は、当施設で施行した頚動脈ステント留置術症例を調査し、術中および術後徐脈低血圧の原因とその対策について検討した。(対象)2001年7月-2003年10月に当科で施行した頚動脈ステント留置術74例、連続87件中、予防的に硫酸アトロピンを投与した8件を除く頸動脈ステント留置術66例、78件(男性57例、女性9例、平均68.8才)(方法)年齢、性別、合併疾患(狭心症、腎不全、放射線照射、再狭窄)、病側、症状(症候性・無症候性)、頚部US所見(石灰化・高輝度・低輝度)、ステント(内径)、バルーン(最大拡張径・最大拡張圧)周術期の投薬内容を調査し、統計学的検討を加えた。(結果)徐脈低血圧は、38件に出現。術中徐脈は25件(うち心停止1件)、術中低血圧は26件。術後低血圧は23件で、うち6件は術中には徐脈低血圧を認めていない。虚血症状4件(片麻痺2件、痙攣2件)に認めたが、一過性であった。女性、石灰化病変に多かった。術中徐脈にはアトロピン、低血圧にはエフェドリンが有用であった。(結論)石灰化病変をもつ頸動脈ステント留置術では、高率に徐脈低血圧を合併するため、慎重な周術期管理を要する。


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