富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-4 (O-4): 診断 16:00〜16:50 発表5分、討論3分

座長:吉川公彦(奈良県立医科大学 放射線科)
由谷親夫(国立循環器病センター 臨床検査部病理)

O-4-1

頚動脈硬化性プラークにおける石灰化病変からみた外科治療法の選択:3D-CTAによる検討

Surgical treatment for carotid stenotic plaque with calcification, evaluatedby 3D-CTA

名古屋市立大学大学院医学研究科 神経機能回復学(脳神経外科)

片野広之、梅村 淳、谷川元紀、相原徳孝、間瀬光人、山田和雄

Hiroyuki Katano, Atsushi Umemura, Motoki Tanikawa, Noritaka Aihara, Mitsuhito Mase, Kazuo Yamada

【目的】我々は頚動脈狭窄症の周術期評価として3D-CTAを中心に行っているが、今回、3D-CTAでとくに良好に描出される石灰化について、治療の選択の面から検討した。【方法】計72頚動脈について3D-CTAを撮像し、うち34頚動脈はSOMATOM Volume Zoom(Siemens)を用いてDICOM dataを医局内のworkstationに転送しVR, MIP, MPR像を 再構成した。CEAで摘出した31粥腫をformalin固定後、軸位断しparaffin包埋してH & E染色を行い、CT像と比較検討した。さらにworkstation上でCT値を確認し、石灰化 の質と量から分類した。【結果・結論】3D-CTAにより石灰化は顆粒状、塊状、層状に 分類され、顆粒状のものは内膜側に、塊状・層状のものは弾性線維側に多かった。 CASによる治療を考えた場合、石灰化の量・CT値とも少ないもの(A群)から、ともに 多いもの(D群)まで4群に分類すると、CASではA群は最適、B、C群は可、D群に相当するものはステントの拡張にかなりの難渋が予想され不可と考えられた。CT値の低い ものは、組織標本上、顆粒状のもの、高いものは塊状・層状のものが多い傾向がみら れた。他に形態的に3D-CTA上、円環状あるいは板状といった因子がCASに影響すると 思われた。これに対し、CEAの術後に3D-CTA上これらの石灰化像はいずれも消失しており、ほとんどの症例でいずれの石灰化にも対応が可能で、治療法として選択しうることが示された。


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