富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

口演-4 (O-4): 診断 16:00〜16:50 発表5分、討論3分

座長:吉川公彦(奈良県立医科大学 放射線科)
由谷親夫(国立循環器病センター 臨床検査部病理)

O-4-3

エコー輝度に基づく頸動脈プラークの臨床的不安定性と血管撮影上の特徴に関する検討
 −appendix signの重要性−

Correlation between clinical instability of carotid plaques based on the plaque echo-density and characteristics of carotid angiography
- A significance of "appendix sign" -

千葉大学脳神経外科

松浦 威一郎、小林 英一、内野 福生、山浦 晶

Iichiro Matsuura, Eiichi Kobayashi, Yoshio Uchino, Akira Yamaura

【目的】頸動脈プラークの臨床的不安定性とエコー輝度との相関を示す報告は数多いが、狭窄形態との関係に言及した報告は少ない。エコー輝度を基に頸動脈プラークの臨床的不安定性と血管撮影上の頸動脈狭窄形態との関連につき検討した。【方法】’97−’03年に頸動脈ステント留置を施行した37例37プラークを対象に、各々につきプラーク輝度のヒストグラムを作成、得られた相対的平均エコー輝度に基づき高輝度、低輝度の2群に分類、2群間で狭窄形態(狭窄率、狭窄部長、分岐部からの距離、内頚動脈のなす角、石灰化、eccentricity、壁不整、潰瘍形成)について比較検討した。尚、2群間での背景因子、術前後の症状に関して有意差は認めなかった。【結果】プラーク表面性状(整・不整)および潰瘍形成の有無では有意差が得られたが、その他の検討項目では2群間での有意差は得られなかった。また、入口部に比し特に深い盲端を呈する潰瘍像をappendix signと名づけ、従来の潰瘍(classic ulcer)と分けて検討したところ、前者でのみ2群間で有意差が得られ、後者では有意差は認められなかった。【結論】プラークの壁不整、潰瘍形成といった所見は不安定性との高い相関が示された。また、血管撮影上のappendix signは、lipid coreの容積のみならず、fibrous capの脆弱性を示唆する不安定プラークの重要な所見と考えられた。


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