富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月6日(土)

口演-5 (O-5): 長期成績 8:30〜9:05 発表5分、討論3分

座長: 高橋 明(東北大学 脳血管内治療科)

O-5-1

頚部頚動脈狭窄症に対するCEAとステント留置術の治療成績 - 慢性期のフォローアップ -

Endarterectomy and stenting of carotid stenosis: long-term results

国立循環器病センター 脳神経外科

森本将史、東登志夫、飯原弘二、村尾健一、坂井信幸、永田泉、宮本享

Masafumi Morimoto

【目的】頚部頚動脈狭窄症に対する治療方針として、当科では頚動脈内膜剥離術(CEA)を第1選択とし、他疾患、年齢等でhigh riskと考えられる症例に対してはステント留置術(CAS)を行ってきた。過去5年間の手術症例における治療成績を報告し、慢性期における治療効果および今後の問題点について検討する。
【対象】1998年1月から2003年7月までの間、当科において動脈硬化性頚部頚動脈狭窄症に対して血行再建術を施行した249病変を対象とした。内訳はCEA:147病変(男性:134例、女性:13例、平均年齢:67歳)、CAS:102病変(男性:86例、女性:16例、平均年齢:70歳)であり、CEA群の78.2%、CAS群の74.5%で6ヶ月以上のfollow-up studyを施行している。
【結果】慢性期(術後30日以上経過)における同側の虚血症状はCEA群:0例、CAS群:2例(TIA:1例、minor stroke: 1例)、後者は大動脈の動脈硬化性病変に起因するものであった。死亡例はCEA群:3例(AMI:1例、ASO悪化:1例、自殺:1例)、CAS群:0例。再狭窄病変はCEA群:5例(再治療としてCAS:4例、graft:1例施行)、CAS群:4例(再治療としてPTA、STENT追加施行)であった。
【考察】CEA、CASとも慢性期における虚血発作予防効果は良好であった。しかし全身性動脈硬化病変を伴う症例への対応が今後の課題である。また再狭窄病変に対してはCAS、CEA問わずCASの良い適応であると思われる。


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