富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月6日(土)

口演-5 (O-5): 長期成績 8:30〜9:05 発表5分、討論3分

座長: 高橋 明(東北大学 脳血管内治療科)

O-5-2

頚部内頚動脈狭窄症に対するステント留置術の中長期予後

Mid and long term follow-up result of carotid stenting

京都大学医学部附属病院 脳神経外科

Department of Neurosurgery, Kyoto University Graduate School of Medicine

中澤和智、定藤章代,太田剛史、橋本信夫

Kazutomo Nakazawa, Akiyo Sadato, Tsuyoshi Ohta, Nobuo Hashimoto

【対象・方法】1999年6月以降に当科で施行した頸動脈ステント留置術のうち6ヶ月以降の血管撮影が得られた32例34病変につき経過中の症状の出現、血管撮影上のステント開存率を検討した。
【結果】血管撮影による経過観察期間は6−36ヶ月(平均16.4ヶ月)であった。経過中、周術期以外に頸動脈狭窄にまつわる神経症状を呈した例はなく、50%以上の再狭窄例もなかった。狭窄率30%以上のintimal hyperplasiaは3例3病変(8.3%)に認められ、いずれも12ヶ月以内に生じていた。長期(24ヶ月以上)の血管撮影は15例16病変で得られた。6-12ヶ月の血管撮影所見と24ヶ月以降の血管撮影所見では有意な狭窄の進行がみられた例はなく、全て良好な開存率であった。
【結論】頚部内頚動脈狭窄症に対するステント留置術の中・長期予後は卒中予防、血管撮影所見ともに良好である。Intimal hyperplasiaは12ヶ月以内に生じることが多いが、それ以降では安定するのではないかと考えられた。


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