富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第2日目 3月6日(土)

口演-6 (O-6): CEA その他 9:05〜10:00 発表5分、討論3分

座長:井上 亨(国立病院九州医療センター 脳神経外科)
兵頭明夫(琉球大学 脳神経外科)

O-6-3

内シャントを用いた内頚動脈血栓内膜剥離術32例の検討
−指定訓練病院の立場から−

32 selective carotid endarterectomy with internal shunt in view of teaching aspect

西島病院脳神経外科

Department of Neurosurgery, Nishijima Hospital

日吉 城、大井 政芳、遠藤 光俊、木根 一典、上笹 航、西島 洋司

Jo Hiyoshi, Masayoshi Ohi, Mitsutoshi Endoh, Kazunori Kinone, Wataru Kamizasa, Yoji Nishijima

〔目的〕内頚動脈狭窄症は脳ドックの普及、高齢化等、今後も症例の増加が見込まれることより内頚動脈血栓内膜剥離術(CEA)は一般的な手術手技として脳神経外科医が習得すべき手技の一つと考えられる。また脳虚血疾患の予防という観点から患者は術前に神経学的症状を認めないことも多い。以上より、いかに安全にCEAを習得させるかが当然のことだが重要である。今回、自験例をもとに検討した。〔対象と方法〕1995年10月より2003年9月まで脳神経外科学会指定A項病院に於いてCEAを施行した自験(術者又はスーパーバイザー)40例中、内シャントを用いて施行した32例について教育的観点から検討を加えた。男性27例、女性5例、年齢50歳から79歳、平均68.2歳 右側16例、左側16例、両側3例であり、20例が症候性、12例が無症候性であった。狭窄率70%以上、もしくは70%以下でも症候性で頚動脈病変が原因と考えられる症例を手術適応とした。より安全に期するために、1)内シャントの使用、2)広い術野、オリエンテーションを得るため狭窄部位に関わらずほぼ一定の長めの皮切、3)狭窄部位高位例では経鼻挿管を採用、4)術後ICU管理等の配慮を行った。症例を術者の経験度によって2群(A群;今回の症例以前に50例以上の経験を持つ術者、B群;手術症例が5例未満の術者)に分け、手術時間、出血量、術後早期の開存率、術前ADL自立症例の術後平均在院日数、及び合併症等を比較検討した。〔結果〕手術時間 A群152分 B群188分、出血量 A群86cc B群116cc、術後早期の開存率 A群100% B群92%、術前ADL自立症例の術後平均在院日数 A群7.9日 B群8.4日、合併症はA群において1例認め、術後出血のため皮下血腫除去術を要したが再手術後特に問題なく退院した。死亡率は0%であった。〔結論〕症例数は少ないが我々のシャントを用いたCEAの手技は安全でかつ教育目的にかなった手技と考えられた。


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