富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第2日目 3月6日(土)

口演-6 (O-6): CEA その他 9:05〜10:00 発表5分、討論3分

座長:井上 亨(国立病院九州医療センター 脳神経外科)
兵頭明夫(琉球大学 脳神経外科)

O-6-4

頸動脈ステント、並びに頸動脈内膜剥離術におけるクリニカルパスの導入と成果

Introduction and Effect of Clinical Pass for Treatment of Carotid Stenosis by Carotid Stenting or Carotid Endoarterectomy

社会保険小倉記念病院脳神経外科

岩室康司、中原一郎、東登志夫、渡邉芳彦、藤本基秋、奥高行

Yasushi Iwamuro, Ichiro Nakahara, Toshio Higashi, Yoshihiko Watanabe, Motoaki Fujimoto, Takayuki Oku

クリニカルパスは医療の標準化を目指し、エビデンスに基づく医療、チーム医療を展開するためのツールとして用いられており、バリアンスを評価することにより業務改善、安全性の向上、医療費の安全性の向上が得られると考えられている。当科では平成14年よりパスの作成に取り組んでいる。当院の入院患者は病院の性格上、心疾患合併例が多く特に頸動脈疾患では冠動脈狭窄等の合併を高率に認める傾向がある。そこで頸動脈狭窄に対するステントあるいは頸動脈内膜剥離のパスの除外項目はできるだけ設けないように心がけバリアンスにつき検討した。<結果>パスが適応された疾患では、パス導入前に比し入院期間の短縮を認めた。また合併症は全身合併症よりも、脳外科治療によるものが多かった。パスの導入に伴い入院患者の平均在院日数は短縮した。<結語>クリニカルパスの導入により平均在院日数の短縮が得られ、患者の回転率は上昇したが、目標とする入院日数には到達していない。しかしながら入院日数についてはパスの設定する入院日数は決して実現不可能なものではなく、今後バリアンスを解析し、様々なバリアンスを包括したパスの作成を目指すとともに合併症の少ない質の高い医療を提供していく必要がある。また頸動脈狭窄に対し、外科手術を選択するか、ステントを使用するかをそれぞれの長所、短所を理解し決定することは合併症の減少のために非常に重要である。


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