富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第2日目 3月6日(土)

口演-6 (O-6): CEA その他 9:05〜10:00 発表5分、討論3分

座長:井上 亨(国立病院九州医療センター 脳神経外科)
兵頭明夫(琉球大学 脳神経外科)

O-6-5

頚部頚動脈狭窄患者におけるコレステリン(コレステロール)塞栓症

Cholesterin (Cholesterol ) embolism in patients with carotid stenosis

広南病院脳神経外科、仙台市立病院脳神経外科*、東北大学脳神経外科**

Department of Neurosurgery, Kohnan Hospital
Department of Neurosurgery, Sendai City Hospital*
Department of Neurosurgery, Tohoku University Graduate School of Medicine**

清水宏明、大友智*、冨永悌二**

Hiroaki Shimizu, Ohtomo Satoshi*, Teiji tominaga** 

頚部頚動脈狭窄症の外科治療において、冠動脈硬化をはじめとした様々な動脈硬化病変の併存が大きな問題の一つである。中でもコレステリン(コレステロール)塞栓症(CE)は致死率の高い疾患であり迅速な診断・治療が必要である。今回我々の経験した4例を報告し、CEへの対応について考察する。対象は最近5年間にCEAあるいは血管内ステントを前提に検査を行った症例中、CEと診断された4例であり、いずれもCEA/ステントは中止し、CEの治療に専念した。なお、同時期のCEA症例は120例であった。いずれも血管撮影を主なきっかけに腎機能が増悪したことから他院腎センターで精査、診断された。初期の一例はCEの診断に時間を要し治療が奏功しつつあったが結果的に不帰の転帰となった。その後、血管撮影後の腎機能follow upを厳密に行い悪化例はCE疑いとする方針とした。この後に発症した3例はステロイド療法などの治療を行い、CEは安定化、頚動脈狭窄による脳梗塞もきたしていない。動脈硬化のリスクが高い症例では常にCEの発生を念頭におき、疑いがもたれた時点ですみやかに精査・治療を開始することが重要である。


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