富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-1 (P-1) 13:30〜13:55 発表3分、討論2分

座長: 村尾健一(国立循環器病センター 脳神経外科)

P-1-1

頚部内頸動脈狭窄症に対するstent留置術 〜PercuSurge GuardWireを用いて〜

Stenting for extracranial internal carotid artery stenosis

美原記念病院 脳神経外科、慶應義塾大学医学部 神経内科*

赤路和則、小林正人、谷崎義生、傳法倫久*

Akaji Kazunori、Kobayashi Masahito、Tanizaki Yoshio、Dembo Tomohisa*

(目的)distal protective deviceであるPercuSurge GuardWireを用いてstent留置術を施行し、その有用性と問題点を検討した。 (対象、方法)頚部内頸動脈狭窄症11症例が対象である。全例にSMART stentを留置した。6例は内頸動脈遠位でのtotal protectionで前拡張、stent留置、後拡張を行い、3例は前拡張後に一度遮断解除を行い、1例は後拡張を省略、1例は後拡張不可能であった。9例で術後1週間以内にMRI拡散強調画像を撮影した。
(結果)11例10例で良好な拡張が得られた。1例では、高度の石灰化のため後拡張のballoonが挿入できず、拡張不十分となった。拡散強調画像を撮影した9例中7例で高信号域を認めなかった。内頸動脈遮断時間は9分から20分であった。4例で内頸動脈遮断中に一過性の虚血症状が出現した。2例で術後に低血圧が遷延した。11例10例で合併症や術後のstrokeはなかったが、後拡張を省略したsoft plaqueの1例で、手術5時間後にminor strokeが出現した。
(結論)術中の遠位塞栓を予防するためにPercuSurge GuardWireが有用であった。内頸動脈遮断時間が長くなるため、虚血症状が出現することがあるが、遮断解除後には改善した。手術後の塞栓性合併症に対しても注意が必要であると考えられた。


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