富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-1 (P-1) 13:55〜14:25 発表3分、討論2分

座長: 岡田 靖(国立病院九州医療センター 脳血管内科)

P-1-10

Subcravian steal phenomenonに対してステント留置術を施行した4例

Stenting for Subcravian steal phenomenon, Report of 4 cases

医仁会武田総合病院 脳神経外科

Takeda General Hospital Department of Neurosurgery

佐藤大輔、川西昌浩、森元聡、奥田泰章、中居弘一、松田奈穂子、半田肇

Daisuke Sato, Masahiro Kawanishi, Akira Morimoto, Yasuaki Okuda, Kouichi Nakai, Naoko Matsuda, Hajime Handa

当院では頚部血管の狭窄性病変に対してPTA、ステント留置術を治療の選択肢の一つとして施行してきた。今回我々はSubcravian steal phenomenon(SSP)を呈し、ステント留置術を施行した4症例を報告する。対象:脳血管撮影でSSPが確認された4症例。3例は左鎖骨下動脈起始部の高度狭窄で、残り1例は左鎖骨下動脈起始部完全閉塞だった。また4例中3例は患側上肢の運動時の患側上肢の脱力、だるさ、しびれ、ふらつき等のSubcravian steal syndrome(SSS)に特徴的な症状を認め、残り1例は左右上腕の血圧差は顕著であったが、自覚症状は認めなかった。術前の患側と健側上腕の平均収縮期血圧差は25mmHgだった。結果:高度狭窄性病変の3症例全例でPTA+ステント留置術を施行した。その内1例は左椎骨動脈起始部の高度狭窄を合併していた為、ステントstrutを拡張して血行再建した。また完全閉塞の症例でも再開通に至り、PTA+ステント留置術に成功した。術後SSSに特徴的な症状は全例で改善し、血圧の左右差も消失した。経過:ステント留置術を施行した4症例中3例で40%〜80%再狭窄を認め、その内2例は再度PTAを施行した。まとめ:SSPに対する治療の一つの選択肢として血管内治療は有力な治療であるが、今回の症例では再狭窄に至る症例が多かった。これに文献的考察を加え報告する。


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