富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-1 (P-1) 13:30〜13:55 発表3分、討論2分

座長: 村尾健一(国立循環器病センター 脳神経外科)

P-1-2

Distal protection deviceを用いた頸部内頸動脈ステント留置術の有用性と問題点

CAS using distal protection device

宇部興産中央病院脳神経外科

Ube Industries Central Hospital, Ube, Yamaguchi, Japan.

黒川 泰、池田典生、阿美古征生、西崎隆文、岡村知實

Yasushi Kurokawa, M.D., Norio Ikeda, M.D., Seisho Abiko, M.D., Takafumi Nishizaki, M.D., Tomomi Okamura, M.D.

当院では、2003年7月からdistal protection deviceを用いた頸部内頸動脈ステント留置術(CAS)を施行して良好な結果を得ている。症例の実際を供覧して本術式の有用性と問題点を検討する。【対象および方法】2003年7月以降にCASを施行された連続4症例について検討した。症例は全例男性で、平均年齢は66.0歳、狭窄率は全例75%以上で、症候性が2例(minor stroke 2例、TIA 1例)であった。術前頸部超音波検査では、echolucent plaqueは認めず、1例で比較的強い石灰化を認めた。また、術前のballoon Matas testでは全例がtolerableであった。CASに際しては、前拡張およびstent留置から後拡張時にPercuSurgeを用いたprotectionを行い、Easy Wallstentを使用した。術後は1日目にSPECTを施行した後、術後7日目にdiffusion-weighted MR(DWI)を施行し、術後6ヶ月目に脳血管撮影を施行した。【結果】全例でCAS後の狭窄率は20%以下に低下した。周術期に神経学的症状が出現した症例は無く、術後のDWIでも明らかなdistal embolismは認めなかった。一方、術後のHbは平均2.2 g/dl低下し、1例では一過性に心房細動を生じた。【結論】本術式はdistal embolism予防に関して非常に有用であるが、術中出血量がやや多くなる傾向がある。施行に当たっては十分な循環血液量の確保と手技の習熟が必要である。


富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム