富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-1 (P-1) 13:55〜14:25 発表3分、討論2分

座長: 岡田 靖(国立病院九州医療センター 脳血管内科)

P-1-6

CEA後の巨大頸動瘤に対する血管内治療

Intravascular therapy for giant carotid aneurysm after carotid endarterectomy

神戸市立中央市民病院脳神経外科、神経内科*、先端医療センター脳血管内治療部**

足立秀光、坂井信幸、黒岩輝壮**、今村博敏、坂口 学*、坂井千秋**、小林修一、國枝武治、森実飛鳥、早瀬 睦、蔵本要二、中尾 哲、菊池晴彦

Hidemitsu Adachi

【背景】頸動脈内膜剥離術(CEA)の合併症として血管縫合部を中心に動脈瘤が形成されることが知られているが、巨大化した場合の治療には難渋する。我々はCEA10年後に生じた頸動脈瘤に対して、ステント併用コイル塞栓術により内頸動脈を温存して治療を行い良好な結果を得たので報告する。【症例】77歳、男性。1993年症候性左内頸動脈狭窄に対してCEAが施行された。パッチグラフトによる動脈形成が行われ、特に合併症なく軽快退院となった。10年後の2003年9月頃より左頚部の拍動性無痛性腫瘤に気づき当科を受診し、11月に治療目的で入院となった。既往歴として慢性腎不全(クレアチニン 7.2)、高血圧を認めた。頸動脈エコー上総頸動脈から内頸動脈に36x28x26 mm の wide neck、内部に血栓を伴う巨大動脈瘤を認めた。DSA を行いエコー所見に一致する巨大動脈瘤を認めたがneck ははっきりしなかった。そこで Easy Wall Stent 10.0/70 を neck をカバーするように留置し、stent strut を通して瘤内にマイクロカテーテルを誘導し、GDC、EDCを用いて瘤内塞栓を行った。終了時のDSA で瘤内への造影剤の流入はほとんど認めず、術中、術後とも合併症なく経過は良好であった。【結語】高齢・全身合併症などにより全身麻酔の危険が高いと考えられるCEA後巨大頸動脈瘤を、ステント併用動脈瘤塞栓術による血管内治療により安全に治療することができた。


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