富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-1 (P-1) 13:55〜14:25 発表3分、討論2分

座長: 岡田 靖(国立病院九州医療センター 脳血管内科)

P-1-8

Web状狭窄を呈した内頚動脈に対するステント留置術

Stenting for internal carotid artery web

大阪市立総合医療センター  脳神経外科

本田 雄二、小宮山 雅樹、松阪 康弘、森川 俊枝、安井 敏裕

Yuji Honda, Masaki Komiyama, Yasuhiro Matsusaka, Toshie Morikawa, Toshihiro Yasui

[目的] 内頚動脈のweb状狭窄に対するステント留置を報告する。[症例] 65歳、男性。主訴:浮遊感。現病歴:平成13年より浮遊感を自覚するようになり、平成15年にMRAで右内頚動脈の閉塞、右鎖骨下動脈の狭窄を認めたので入院となった。既往歴:昭和59年に頚部の悪性リンパ腫で手術、放射線治療を受け、完全寛解を得ている。入院時所見:収縮期血圧は右上肢92mmHg、左上肢110mmHg、右下肢150mmHg、左下肢132mmHgであり、上下肢での圧差、左右差を認めた。経過:血管撮影で右内頚動脈の閉塞、左内頚動脈のweb状狭窄、右鎖骨下動脈の著明な狭窄、左鎖骨下動脈の起始部の狭窄を認め、左側から右側のsubclavian stealを呈していた。治療:両側の鎖骨下動脈の狭窄に対しステント留置を施行し、後日、左内頚動脈のweb状狭窄に対しステント留置を行った。結果:浮遊感は継続しているが血圧の左右差はなくなり、ステント留置部位は良好な血管拡張を得られ、subclavian stealは認めなくなった。[結論] 内頚動脈のweb状狭窄は、fibromuscular dysplasiaのatypical typeとして報告され、embolic sourceになりやすいとされている。今回の症例ではasymptomaticではあったが、積極的にステント留置を施行した。


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