富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-2 (P-2) 13:30〜14:00 発表3分、討論2分

座長: 長束一行(国立循環器病センター 脳血管内科)

P-2-1

造影剤100 mlのみを使用した頭蓋内・頸部動脈3D-CT angiography
 − multi-detector row CT (MD-CT)を用いて−

Evaluation of intracranial and cervical arteries by 3D-CT angiography
using multi-detector row CT

福島県立医科大学 脳神経外科、放射線科*

Departments of Neurosurgery and Radiology*, Fukushima Medical University

佐久間 潤、松本 正人、村松 広行、生沼 雅博、鈴木 恭一、佐々木 達也、児玉 南海雄、鈴木 憲二*、片倉 俊彦*、宍戸 文男*

Jun Sakuma, Masato Matsumoto, Hiroyuki Muramatsu, Masahiro Oinuma, Kyouichi Suzuki, Tatsuya Sasaki, Namio Kodama, Kenji Suzuki*, Toshihiko Katakura*, Fumio Shishido*

目的:我々はmulti-detector row CT (MD-CT)を用いて撮影した3D-CTAで頭蓋内病変に併存する頸部動脈病変のscreeningを行なってきた。造影剤の投与量を増量せずに、1回の検査で頭頸部血管の3D-CTA画像を得るための撮影法の工夫と、作成した3D-CTAの有用性と問題点について検討した。
対象および方法:脳血管障害が疑われた50例を対象とした。30例では造影剤を3 ml/secで70 ml静注して頭部を撮影した後、2 ml/secで30 mlの造影剤の追加投与を行って頸部を撮影した(2回撮影法)。20例では造影剤を3 ml/secで100 ml静注して、大動脈弓部から頭頂部までを連続撮影した(連続撮影法)。
結果:どちらの方法でも精度の高い内頸・外頸動脈分岐部の3D-CTAが作成できた。頸部動脈内の造影剤濃度は静脈内の造影剤濃度より十分に高く、CT値の閾値設定のみで動脈のみの画像を作成できた。2回撮影法では造影剤の追加投与のタイミング決定が難しく、頭蓋頸椎移行部の評価が不十分であった。連続撮影法は簡便で、頸部頸動脈をはじめ椎骨動脈起始部や椎骨動脈の頭蓋頚椎移行部を明瞭に描出することが可能であった。
結語:MD-CTを用いることで1回の検査で頭頸部の広範囲にわたる3D-CTAが作成でき、頭頸部血管病変の診断や手術計画において有用な情報が得られた。


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