富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-2 (P-2) 14:00〜14:30 発表3分、討論2分

座長: 岡田芳和(東京女子医科大学 脳神経外科)

P-2-12

頚部内頚動脈狭窄に対してCEAを第一選択とする施設におけるステント留置術の適応

Selection of appropriate cases for carotid artery stenting

岡山大学大学院 医歯学総合研究科 神経病態外科学(脳神経外科)
香川大学医学部 脳神経外科*

Department of Neurological Surgery, Okayama University Graduate School of Medicine and Dentistry,
Department of Neurological Surgery, Faculty of Medicine, Kagawa University*

徳永浩司、杉生憲志、佐々原渉、渡邊恭一、小野成紀、西尾晋作、田宮 隆*、伊達 勲

Koji TOKUNAGA, Kenji SUGIU, Wataru SASAHARA, Kyoichi WATANABE, Shigeki ONO, Shinsaku NISHIO, Takashi TAMIYA*, Isao DATE

【はじめに】当科では頚部内頚動脈狭窄性病変に対してpatch graftを用いた頚動脈内膜剥離術(CEA)を第一選択としているが、症例によっては頚動脈ステント留置術(CAS)を選択しており、今回、CASを施行した理由について検討した。【対象および方法】1998年10月以降、原則的にpatch graftを用いたCEAを32例に行った。2002年1月からは主にCEAの危険性が比較的高いと考えられる15例に対してprotected CASを施行しており、retrospectiveにCAS適応となった根拠について分析した。【結果】CASを行った理由は未治療の冠動脈疾患3例、高位病変3例、対側閉塞または症候性高度狭窄2例、CEA後の再狭窄1例(他院より紹介)、放射線照射後狭窄1例、神経学的に不安定1例、対側CEA後に嗄声出現(他院より紹介)1例であり、他の3例ではCEAも可能と思われたが、患者または紹介医の希望によりCASを行った。全例でステント留置に成功し、狭窄率は平均で術前83%から術後8%に改善した。恒久的合併症として1例で視力喪失を生じた。尚、同時期に施行したCEAは17例あり、合併症を生じた例は無かった。【結語】当科では本病変に対して現在CEAを第一選択としているが、適宜CASを選択することにより、頸部内頸動脈狭窄に対する全体的な治療成績の向上が得られるものと考えられる。


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