富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

ポスター-2 (P-2) 13:30〜14:00 発表3分、討論2分

座長: 長束一行(国立循環器病センター 脳血管内科)

P-2-2

頚動脈狭窄性病変の術前・術後評価における3D-CTAの有用性

Efficacy of 3D-CTA in evaluating the cervical carotid arteries

土浦協同病院 脳神経外科

Dept. of Neurosurgery, Tsuchiura Kyodo General Hospital

山崎信吾、岡田朋章、河野能久

Shingo Yamasaki, Tomoaki Okada, Yosihisa Kawano

頸部頚動脈狭窄性病変の評価法として超音波検査と血管造影が確立されているが、血管内腔の評価が不十分な場合があり、とくにCAS術後のfollow upは血管造影に頼らざるを得ないのが現状である。今回、術式の選択およびCASの術後再狭窄の評価法としての3D-CTAの有用性を検討した。【対象・方法】過去2年半に当施設で治療を行なった頚部頚動脈狭窄性病変42例(CAS 21、CEA 21)のうち、術前に3D-CTAを施行した10例と、CAS術後に3D-CTAとDSAを施行することができた10例を対象とした。3D-CTAはmulti-slice scanでのdata収集、volume rendering法での再構成後にSyngo vessel view(SIEMENS)を用いて画像処理を行ない、血管およびステント内腔の描出能を DSAと比較した。【結果】術前評価として、3D-CTAは血管内腔の評価がより正確にできる点でDSAに優っており、CEA術後にも同様であった。CAS術後の3D-CTAはステントが実際よりも厚く描出される以外に問題となることはなく、ステント形状の変化を三次元的に表現できる利点があった。ステント内腔の評価でも疑陽性や偽陰性はなくDSA所見と一致し、急性期および慢性期の20〜50%の再狭窄を計4例で診断できた。超音波検査とは異なり狭窄性病変の性状はCTでは鑑別できないが、高位病変の描出や解像度の点で3D-CTAが優っていた。【結語】3D-CTAは頸部頚動脈狭窄性病変の術前評価、CAS術後のfollow up法として有用であり、種々の利点を有する。


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