富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

シンポジウム-2 (S-2): 心合併症 14:45〜16:00 発表8分、討論2分、総合討論20分

座長:小林祥泰(島根医科大学 第三内科)
小川 彰(岩手医科大学 脳神経外科)

S-2-1

冠動脈疾患における頚動脈狭窄症の合併率

Rate of carotid artery stenosis in patients with coronary artery disease

三井記念病院 循環器内科

谷本周三 伊苅裕二 小沼芳信 網谷英介 中澤 学 興野寛幸 羽鳥光晴 宮澤亮義 中山知博 田辺健吾 中島啓喜 原 和弘

Tanimoto shuzou

<背景>頚動脈分岐部と冠動脈は動脈硬化の好発部位である。冠動脈疾患の治療時に頚動脈狭窄が問題となる症例が散見されるようになったが、両者の合併率は明らかではない。
<目的>冠動脈疾患例における頚動脈狭窄症の合併率について検討すること。
<方法>冠動脈疾患を疑って、待機的に冠動脈造影を施行した連続550例を対象とした。冠動脈造影前にスクリーニングとして頚動脈エコーを行い、area stenosis 50%以上の狭窄例に対し、冠動脈造影時に頚動脈造影を同時に施行した。頚動脈造影上、狭窄部が末梢血管に対し70%以上(NASCETの定義)を有意狭窄とした。
<結果>エコー上頚動脈狭窄率が50%以上であったのは97例(17.6%)であった。クレアチニン高値、カテーテルの頚動脈への選択的挿入が困難であるなどの理由により、頚動脈造影を施行できなかった30例を除いた67例に冠動脈造影と同時に頚動脈造影を施行したところ、37例(6.7%)が造影上70%以上の内頚動脈狭窄を呈していた。頚動脈狭窄の有病率は正常冠動脈で3/178(1.7%)、一枝疾患3/117(2.6%)、多枝疾患31/255(12.2%)であった (p<0.01)。
<結論>多枝冠動脈疾患例には、頚動脈狭窄の合併が多い。多枝冠動脈疾患に対し、頚動脈狭窄のスクリーニングが必要である。


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