富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月5日(金)

シンポジウム-2 (S-2): 心合併症 14:45〜16:00 発表8分、討論2分、総合討論20分

座長:小林祥泰(島根医科大学 第三内科)
小川 彰(岩手医科大学 脳神経外科)

S-2-3

無症候性内頚動脈狭窄症と冠動脈疾患の合併例についての治療検討

the management of asymptomatic carotid stenosis with coronary artery disease

国立循環器病センター 脳神経外科

高田英和、飯原弘二、村尾健一、高橋淳、林克彦、中嶌教夫、森本将史、森久 恵、野中裕康、綾部純一、三井宣幸、菊池隆幸、宮本享

Hidekazu Takada

近年、ハイリスクの内頚動脈狭窄症は増加している。今回、冠動脈疾患を合併した無症候性内頚動脈狭窄症の治療成績について検討した。【対象】1998年より2003年10月まで当院で外科治療を施行した冠動脈疾患を合併している無症候性内頚動脈狭窄症の患者26例を対象とした。その内Carotid endarterectomy(CEA)は12例13病変、Carotid stenting(CAS)は14例15病変に施行した。CASにおいてDistal protectionを施行していない症例は除外した。【結果】治療順序は PTCA→CEA (3例)、CABG→CEA (6例:OPCAB4例)、同時手術1例 (OPCAB→CEA)、Medication→CEA (3例)、PTCA→CAS (12例)、CAS→OPCAB (1例)、CABG→CAS (2例:OPCAB1例)。周術期morbidityはCEA:0%、CAS:major morbidity0%、minor morbidity4例(26.7%)、またmortalityは両手技とも0%であった。CAS群にて1例のみPTCA施行時に心筋梗塞を発症したが他に心合併症はなかった。退院時modified Rankin scaleが悪化した例はCAS例において1例のみ(1→2)であった。【結論】本シリーズでは適宜CASを施行することでfetal0%にすることが出来た。原則として冠動脈疾患合併の内頚動脈狭窄症に対してはCASが優先されることが望ましいと思われる。ただし、冠動脈疾患、頚動脈病変を合併している患者は全身の動脈硬化性病変を合併していることが多い。特に大動脈弓部の動脈硬化が強いとする報告もありCASを施行する際、十分に塞栓性合併症の予防に留意する必要がある。


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