富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月6日(土)

シンポジウム-4 (S-4): CEA/CAS の得手・不得手 10:00〜12:00 発表8分、討論2分、総合討論30分

座長:橋本信夫(京都大学 脳神経外科)
滝 和郎(三重大学 脳神経外科)

S-4-1

ハイリスク頸動脈狭窄症の治療戦略

Management strategy for high risk carotid stenosis

国立循環器病センター 脳血管外科

飯原弘二、村尾健一、高橋淳、林克彦、中嶌教夫、高田英和、森本将史、森久恵、野中裕康、綾部純一、三井宣幸、菊池隆幸、坂井信幸、永田泉、宮本享

Koji Iihara, Kenichi Murao, Jun Takahashi, Katsuhiko Hayashi, Norio Nakajima, Hidekazu Takada, Yuko Nonaka, Junichi Ayabe, Nobuyuki Mitsui, Takayuki Kikuchi, Nobuyuki Sakai, Izumi Nagata, Susumu Miyamoto

内頸動脈狭窄症(ICS)の治療はCEAを第1選択としhigh risk症例に主としてcarotid stenting (CAS)を施行している。ICS216例 (CEA136、CAS80; 98年〜)を対象に、Sundt Grading Scaleに従い4つのリスク群(I:(-), II:angiographical, III:medical, IV:neurological)に分類、神経学的合併症率(ND)、拡散強調画像陽性率(DWI)の頻度を比較した。結果:CEA群Gradeは、I: 66, II: 16, III: 39, IV:17となり、nondisabling stroke以上の合併症は、2.9%、無症候性例ではND、DWIともに0%、症候性例ではNDはGradeI、III群で0%、Grade II群で6.3% 、Grade IV群で11.8%、DWIはI: 3.0%, II:12.5%, III: 7.7%, IV: 52.9%に認めた。1例でhyperperfusionによる出血を認めた。CAS群Gradeは、I:,27 II: 12, III: 37, IV:3、NDはI: 7.4%, II: 8.3%, III: 16.2%, IV: 33.3%、DWIは、I: 33.3%, II: 33.3%, III: 59.5%, IV:33.3%であり、CEA後再狭窄例ではNDが0%、一方特にIII 群でNDが高率であった。結論:CEA high risk群には、CEA後再狭窄、recent MI合併などCASの好適応となるものがある一方、動脈硬化の程度が進んだ症例が多く塞栓性合併症の頻度が増加する傾向がある。


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