富山医科薬科大学 - 脳神経外科学 - 第3回日本頚部脳血管治療学会プログラム

JASTNEC

第3回日本頚部脳血管治療学会 抄録


第1日目 3月6日(土)

シンポジウム-4 (S-4): CEA/CAS の得手・不得手 10:00〜12:00 発表8分、討論2分、総合討論30分

座長:橋本信夫(京都大学 脳神経外科)
滝 和郎(三重大学 脳神経外科)

S-4-2

頸部頸動脈狭窄症に対する外科的治療:CEAとstentingの適応と成績

Carotid Revascularization : Indication and Results of CEA and Stenting

社会保険小倉記念病院 脳神経外科

Department of Neurosurgery, Kokura Memorial Hospital

東 登志夫、中原一郎、岩室康司、渡邉芳彦、藤本基秋、奥 高行

Toshio Higashi, Ichiro Nakahara, Yasushi Iwamuro, Yoshihiko Watanabe, Motoaki Fujimoto and Takayuki Oku

【目的】頸動脈狭窄症(ICS)の治療は、内膜剥離術(CEA)が科学的根拠を伴う治療法である一方、high surgical riskに対するステント留置術(CAS)の導入、普及が進んでいる。2000年4月以降の122例より、現在のICSに対する外科的治療の適応、成績について検討した。【対象】外科的治療選択はCEAを基本とし、高齢、重症心肺疾患、対側狭窄・閉塞等のhigh surgical riskに対しCASを選択した。CEAは内シャント(51/56; 91%)を使用、CASはdistal protection(62/66; 97%)を併用した。【結果】CEA56例、CAS66例で、平均年齢、症状に差は無い。全例で有意狭窄は消失した。周術期のmorbidityはCEA群で1.7%(最近54例で0%)、CAS群で6.1%(最近46例で0%)、mortalityは両群で0%であった。慢性期においてICSに起因する脳血管イベントを認めていない。【結論】CASは海外でのrandomaized trialの成績も良好であり、high surgical risk例の治療成績としてはacceptableと言える。一方、CASの導入によりsurgical riskの低いCEAの治療成績も良好である。現時点ではCEAを基本とし、CASの治療成績やdeviceの改良をふまえ、CEAとCASの適応を検討してゆくべきである。


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