第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)18:30〜19:40

イブニングセミナー: 神経内視鏡手術の最近の進歩

座長: 大平貴之

1A-EV-2

神経内視鏡手術の適応と限界

石原正一郎 (ISHIHARA Shoichiro)

埼玉医科大学 国際医療センター 脳神経外科

神経内視鏡治療は各国のデバイスの承認の現状の違いにより少しずつその発展に差があるものの、光学機器としての画像の向上や処置具などの開発に伴い確実に進歩を遂げている。初期の軟性神経内視鏡は画質も悪く操作性の低いものであったが、近年のものは格段に画質も向上し、鉗子などの処置具を通すワーキングチャンネルも内腔が広くなり、操作性も確実に上がっている。その状況下、神経内視鏡手術の適応疾患、適応病態とはいかなるものであろうか? もっとも多く経験される手技の一つである第三脳室底開窓術は、中脳水道狭窄症をはじめとする非交通性水頭症では良い適応となっているが、第4脳室出口閉塞例や Chiari I 奇形などでは非常に難しい症例も経験される。また最近では正常圧水頭症などの交通性水頭症病態でも有効例が報告されている。しかしどのタイプの交通性水頭症がこの手技の適応になるかの判断は必ずしも明確でない。また脳室内腫瘍に対する神経内視鏡手術も、生検術、腫瘍摘出術が行われているが、腫瘍発生部位や腫瘍のサイズにより適応、非適応を慎重に考慮する必要がある。くも膜嚢胞をはじめとする各種嚢胞性疾患においても内視鏡手術手技で可能範囲を熟知し適応を決定することが肝要である。本セミナーではこれら良く行われる神経内視鏡手術の良い適応とその限界について考察する。

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