第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)17:30〜18:30

実物展示: 新しい手術機器の開発

座長: 名取良弘

1A-EX-5

顕微鏡手術における神経内視鏡の役割: 内視鏡支援による顕微鏡手術200例の経験から
Role of neuroendoscopes for endoscope-assisted microscopic surgery from our experiences in 200 cases

小野成紀 (ONO Shigeki)、安原隆雄、市川智継、伊達 勲

岡山大学大学院 脳神経外科

【はじめに】脳神経外科領域での神経内視鏡の使用法として、主として内視鏡単独使用と顕微鏡手術支援としての内視鏡使用が挙げられる。我々の施設では、現在までにEndoArmを頭蓋底手術、脳動脈瘤クリッピング手術、下垂体腺腫摘出術、脳内血腫除去術、脊髄脂肪腫など約200例の顕微鏡手術の支援として用いてきた。今回、内視鏡支援による顕微鏡手術の立場から、その利点、問題点、今後の発展性などについて報告する。【方法と結果】症例は2004年7月から現在までのEndoArm等の神経内視鏡を顕微鏡手術の支援として用いた症例200例。下垂体腺腫が約40%、クリピング術のアシストに用いたものが約40%を占めた。その他、脳内血腫除去術、微小血管減圧術、頭蓋底腫瘍、脊髄脂肪腫のアシストなどが20%であった。腫瘍摘出率、操作性、操作時間、観察所見、術者のストレスなどの面から、従来の顕微鏡単独手術と比較して非常に有用であった症例は、下垂体腺腫での顕微鏡術野の死角となる部位の残存腫瘍摘出、内耳道内聴神経腫瘍摘出、微小血管減圧術における術野の死角の確認、脳動脈瘤クリッピング時の穿通枝や残存ネックの確認などであった。問題点としては、内視鏡挿入時比較的大きな挿入スペースが必要で顕微鏡視野の妨げとなる場合があること、また、内視鏡では確認可能であるが、実際には操作が届かず腫瘍の摘出が不完全に終わる場合があることなどであった。【結論】神経内視鏡支援による顕微鏡手術は低侵襲、摘出率の向上、不要な操作の回避、手術時間の短縮、術者ストレスの軽減などから非常に有用である。疾患によっては今後内視鏡単独手術症例が増加すると考えられるが、脳神経外科手術では依然顕微鏡手術の占める役割は大きく、内視鏡の特性を生かした顕微鏡手術はさらに重要性が増すものと考えられる。

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