第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

次の演題

第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール) 8:30〜9:30

パネルディスカッション 1: 内視鏡治療における新しい技術・手技の導入

座長: 加藤天美、藤井幸彦

1A-PD1-1

Fluorescein sodium を用いた悪性リンパ腫の神経内視鏡による生検術の1例
A case of neuroendoscopic biopsy for diagnosis of malignant lymphoma with fluorescence sodium.

鈴木隆元 (SUZUKI Takamoto)、藤井和也、大角篤司、長田秀夫、都築伸介、苗代 弘、島 克司

防衛医科大学校 脳神経外科

【目的】fluorescein(フルオレサイト,FNa)蛍光術中診断は開頭手術において浸潤性格を持った腫瘍摘出に有用性が報告されている。今回我々は、神経内視鏡によるFNaの術中診断蛍光診断を用いた悪性リンパ腫生検の1例を経験したのでその結果を検討し報告する。【症例】54歳女性。記名力障害で受診されている。造影CTで多発性に両側大脳基底核及び脳梁膨大部に腫瘍性病変を認めている。術前にFNaについては、十分なインフォームドコンセントを行ない、文書による同意を得ている。術前仮想内視鏡でシュミレーションを行ない、MRIでナビゲーションシステムのセットアップを行なっている。右側脳室前角部穿刺としている。神経内視鏡(町田軟性鏡Neu4-L、透明シース)を挿入して脳室内を観察後に、FNa500mg 2Aを静脈注射している。最初に側脳室内の脈絡層が黄染されたのちに、目標と思われる部位が黄染した。その部位を内視鏡用腫瘍鉗子で摘出している。術中迅速病理の結果は悪性リンパ腫であり、永久標本でも同様の結果であった。術後問題なく、大量methotrexate療法に移行している。【考案】神経内視鏡手術での脳室内及び脳室壁に接している腫瘤については摘出範囲の判断が困難な場合がある。また腫瘍生検の摘出量が限られるため、開頭手術よりも確実な腫瘍の摘出が求められる。今回術前に仮想神経内視鏡を用いながら術中蛍光診断にFNaを用い、腫瘍生検の安全性と確実性を高める工夫を行ない、良好な結果を得られたので報告する。

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