第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール) 8:30〜9:30

パネルディスカッション 1: 内視鏡治療における新しい技術・手技の導入

座長: 加藤天美、藤井幸彦

1A-PD1-2

3D-CT データを用いた神経内視鏡手術の術前シミュレーション
Surgical simulation image for neuroendoscopic surgery with 3D-CT

佐久間潤 (SAKUMA Jun)、伊藤英治、渡邉 督、佐藤 拓、粕谷泰道、市川優寛、齋藤 清、清野真也 1、樵 勝幸 1、宍戸文男 1

福島県立医科大学 医学部 脳神経外科、福島県立医科大学 放射線部 1

【目的】俯瞰的な術野が得られる通常の顕微鏡手術とは異なり、神経内視鏡では視点が内視鏡先端にあることで、時としてdysorientationに陥ることがある。また内視鏡手術では穿頭によって頭蓋内に approach するため、穿頭位置の選択は重要である。今回、ヘリカルCTにより収集された、volume data を用い神経内視鏡手術の手術シミュレーション画像を作成し、その有用性について検討した。【方法】中頭蓋窩くも膜嚢胞と、下垂体腺腫の症例を対象とした。画像データはTOSHIBA Aquilion 16列または64列を用い、スライス厚0.5mmで収集した。造影剤注入から動脈のみが造影されるタイミングと静脈のみが造影されるタイミングで撮影することで動静脈分離を行い、得られた動静脈のデータ、骨条件、脳や腫瘍のデータをワークステーション上で合成し、手術シミュレーション画像を作成し、実際の術所見と比較検討した。【結果】くも膜嚢胞症例では伸展されたSylvian veinや内頚動脈、脳底動脈、後交通動脈などの重要な動脈の術野における走行を術前に把握することができた。特に内視鏡モードを用いることで実際の内視鏡視野に近いイメージでシミュレーションが可能であった。下垂体腺腫では鼻腔内から蝶形骨洞を経てトルコ鞍に至る骨の形状のみならず、術野における内頸動脈の走行や、骨削除に応じて見えてくる腫瘍の形や前大脳動脈の走行をシミュレーションすることができた。【結論】術前シミュレーション画像を用いることで安全に神経内視鏡手術を施行できるだけでなく、手術の教育にも応用可能と考えられた。

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