第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール) 8:30〜9:30

パネルディスカッション 1: 内視鏡治療における新しい技術・手技の導入

座長: 加藤天美、藤井幸彦

1A-PD1-5

神経内視鏡手術における周術期画像情報管理システム(PICS)の有用性
Application of perioperative image information control system (PICS) to neuroendoscopic surgery

市川智継 (ICHIKAWA Tomotsugu)、小野成紀、黒住和彦、安原隆雄、伊達 勲

岡山大学大学院 脳神経外科

近年、脳神経外科領域において、神経内視鏡、ナビゲーションシステムをはじめ、手術支援モダリティは多様化しており、手術中にはこれらの情報を統合して効率よく活用するためのシステムソリューションが求められている。このような背景から、我々は周術期画像情報管理システム(PICS)を導入した。PICSは、モニターシステムと配信・記録システムから構成されるが、今回はとくに神経内視鏡を用いた手術におけるモニターシステムの使用経験と有用性について報告する。モニターシステムでは、スイッチャーを用いて、神経内視鏡映像、顕微鏡映像、術前および術中検査画像、ナビゲーション画面など、様々な画像情報を統合し、手術室内で天井吊り下げ型モニター(4面)および壁面大型モニター(1面)に表示する。これによって、(1)術者が見やすい位置に天井吊り下げ型モニターを配置できる、(2)必要な情報がすぐに提示できる、(3)スタッフ全員が情報を共有できる、などが可能となる。本システムの導入後、内視鏡を用いた手術は8例あった。ナビゲーションシステムを併用した腫瘍生検術やseptostomyにおいては、内視鏡映像とナビゲーション画面を、術者の正面に並べて配置することができ、術者は内視鏡視野と内視鏡先端位置を同時に確認しながら内視鏡を操作することが可能であった。また、顕微鏡手術に内視鏡(EndoArm)を併用した場合には、術者は顕微鏡接眼レンズからわずかに視線をずらすだけで、モニターで内視鏡視野を確認しながら顕微鏡手術をすすめることが可能であった。神経内視鏡手術において、周術期画像情報管理システムは、手技の確実性と安全性の向上に貢献しており、さらにその他の手術支援モダリティとの併用により神経内視鏡の活用範囲を拡大していると考えられた。

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