第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

前の演題 次の演題

第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)9:30〜11:00

シンポジウム 1: 内視鏡治療の現状と今後の展望

座長: 寺本 明、新井 一

1A-S1-2

非交通性水頭症を伴う脳室内腫瘍に対する神経内視鏡手術 —7年以上の長期手術成績について—
Long term outcome of endoscopic neurosurgery for intraventricular tumors with non-communicating hydrocephalus

喜多村孝幸 (KITAMURA Takayuki)、田原重志、石井雄道、寺本 明

日本医科大学 脳神経外科

[目的]7年間以上の術後フォローアップが可能であった非交通性水頭症を伴う脳室内腫瘍に対する神経内視鏡手術例に関して報告する。その結果から非交通性水頭症を伴う脳室内腫瘍に対する神経内視鏡手術の有用性と適応ならびに問題点を報告する。
[対象および結果]7年間以上の術後フォローアップが可能であった非交通性水頭症を伴う脳室内腫瘍49例を対象とした。(1)神経内視鏡手術のみで開頭手術を必要としなかった症例(39例/49例中,79,6%)(内訳:Germinoma(Mixed tumor) 12例,Malignant Lymphoma 7例,Colloid cyst 2例,Teratoma + Mixed tumor 5例,Pineocytoma 2例,Benign glioma 7例,Craniopharyngioma 3例,Central neurocytoma 1例)。(2) 神経内視鏡手術後に開頭手術を施行した症例(10例/49例中,20,4%)(内訳: Teratoma +Mixed tumor 2例,Pineocytoma 1例,Benign glioma 1例, Craniopharyngioma 3例,Central neurocytoma 1例,Meningioma 1例, Choroid plexuspapilloma 1例)
[考察] (1)神経内視鏡手術のみで開頭手術を必要としなかった症例は、手術適応が正しかったことを意味する。(2)神経内視鏡手術後に開頭手術を施行した症例も、決して手術適応を誤ったわけではなく、非交通性水頭症に対する第三脳室底開窓術の施行、病理診断、腫瘍の性状を知る等、神経内視鏡手術をはじめに施行したことによるメリットは大きい。(3)我々の経験より、以下のような症例が神経内視鏡手術の良い適応と考えられる。1.開頭手術でも全摘出が困難,2.病理診断が重要な場合(悪性度が高い、化学療法・放射線療法の治療効果が期待出来る),3.非交通性水頭症を伴っている,4.多発性,5.高齢,6.合併症などで長時間の開頭手術が困難,7.症状が軽微,8.美容的な問題

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目