第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)9:30〜11:00

シンポジウム 1: 内視鏡治療の現状と今後の展望

座長: 寺本 明、新井 一

1A-S1-6

Keyhole Surgeryのための神経内視鏡支援手術:本邦での導入は可能か?その利点・欠点
Neuroendoscopic Keyhole Surgery

岡 秀宏 (OKA Hidehiro)、ペルネツキーアクセル (Perneczky Axel) 1、藤井清孝

北里大学医学部脳神経外科、マインツ大学 脳神経外科 1

【目的】近年の神経内視鏡手術の進歩により本邦においても種々の顕微鏡手術の支援が可能となっている。演者は、Keyhole Surgery(KS)を長年にわたって行われてこられたPerneczky教授のもとに留学し、本邦においてこの手術手技が導入可能か、その利点と欠点は何か、について報告する。【対象・方法】脳動脈瘤21例、脳腫瘍(下垂体腫瘍を含む)24例、脊髄・脊椎疾患33例、その他17例を経験した。方法は、前頭蓋底部病変には眉内に3cmの皮切をおくsupraorbital KS(SpOKS)、側頭部ではtemporal KS(TKS)、後頭蓋窩病変ではsuboccipital KS(SbOKS)、側脳室内病変にはfrontal burr hole approach(FBHA)を、脊髄・脊椎疾患ではspinal KS(SKS)を行った。全例において術前にDEXTROSCOPEで3D-vertial imageを作成し、最も確実にアプローチできる部位の選択、腫瘍や動脈瘤と血管・神経等の周辺構造物との位置関係について術前に検討し、さらに術中にはナビゲションシステムを用いて手術を行った。【結果】IC-PC・Acom動脈瘤、頭蓋咽頭腫、前頭蓋底部髄膜腫等は主にSpOKSで手術した。中頭蓋底髄膜腫、血管腫等はTKA、後頭蓋窩髄膜腫・聴神経腫瘍・三叉神経痛・顔面けいれん等はSbOKSで手術を行った。神経内視鏡単独あるいは顕微鏡+神経内視鏡支援手術によるKSの利点は、術野の死角を低下できる、手術時間が短い(動脈瘤手術でも1時間前後)、整容的に適している、退院までの期間が短い(術後3〜4日で通常退院)。欠点は、死角部の操作が困難な場合がある、術中出血コントロール、KSのための特別な手術訓練が必要である、等があげられる。【結論】手術再考の点から本邦でのKSは可能と考える。その際、前述の欠点を補うための十分な神経内視鏡KSトレーニング、手術経験、手術機器開発が重要である。

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