第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)9:30〜11:00

シンポジウム 1: 内視鏡治療の現状と今後の展望

座長: 寺本 明、新井 一

1A-S1-8

頚髄症に対する脊椎内視鏡頸椎後方除圧術
Endoscopic decompression for Degenerative cervical myelopathy

西村泰彦 (NISHIMURA Yasuhiko)、久保謙二、中尾直之 1、水野順一 2、加藤庸子 2、佐野公俊 2

和歌山向陽病院 脳神経外科、和歌山県立医科大学 脳神経外科1、藤田保健衛生大学 脳神経外科 2

【目的】頚髄症(頸部脊柱管狭窄症)に対する手術法としては前方法と後方法があり、多椎間病変に対して従来両側展開の「後方脊柱管拡大術(Laminoplasty)」が行われてきた。当科では以前より低侵襲脊椎手術として腰椎病変に対し脊椎内視鏡下後方除圧術を行ってきたが、比較的高いとされた脊椎内視鏡のlearning curveを越え、術者が熟成したと判断し、脊椎内視鏡の適応を頸椎病変まで拡大してきた。今回、本術式で手術を行った症例について手術成績を検討し、本術式の紹介と特に注意すべき点について報告する。【対象】2001年より腰椎レベルで内視鏡手術を行い、2007年より頸椎レベルに適応を拡大した。2009年2月までに施行した42例(男性24例、女性18例、平均59.7歳)について検討を行った。疾患の内訳は頸部脊柱管狭窄症37例、頸椎ヘルニア3例、後縦靭帯骨化症2例であった。【方法】神経学的症状はJOA スコアを用いて術前後で比較した。手術時間、出血量、術後の鎮痛薬の使用、血中CRP,CPK値に関して検討し、一部は従来の後方脊柱管拡大術と比較した。単純レントゲンで術後の後彎変形についても検討した。【結果】JOA スコアは術前10.9±3.9点、術後15.1±2.1であった。手術時間平均2時間51分、出血量平均24.2cc、CRP値平均1.22、CPK値平均149.3であった。術後後彎変形を来した症例は無く、C5麻痺等の合併症も一切無かった。術中顕微鏡手術に変換を要した症例も無かった。【結語】本術式は後方支持要素がほぼ完全に温存でき、非常に低侵襲で有用であった。しかし本術式は十分な訓練と、習熟するまでに慎重な対応が必要であると考えられた。

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