第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)16:00〜17:20

シンポジウム 2: 第三脳室底開窓術: 治療成績の評価と向上のための工夫

座長: 大井静雄、宮嶋雅一

1A-S2-3

閉塞性水頭症に対する内視鏡治療
Endoscopic surgery for obstructive hydrocephalus

岩田真治 (IWATA Shinji)、大上史朗、高野昌平、久門良明、大西丘倫

愛媛大学大学院 医学系研究科 脳神経病態外科学

【目的】近年、閉塞性水頭症に対する治療は神経内視鏡手術が第一選択となってきている。今回我々は、当院における治療成績について検討した。【対象と方法】対象は2002年から2009年までに当院および関連施設にて神経内視鏡手術を行った、閉塞性水頭症29例である。年齢は1-84歳(平均35.6歳)、男性12例、女性17例、経過観察期間は1-80ヶ月(平均18.3ヶ月)であった。水頭症の原因は腫瘍(germ cell tumorが8例、gliomaが7例、craniopharyngiomaとmalignant lymphomaが各2例、meningioma, medulloblastoma, hamartoma, unknownが各1例)が23例、中脳水道狭窄が3例、出血後2例、脳室炎後1例であった。【結果】水頭症の閉塞部位は、モンロー孔部が8例、中脳水道が20例、第4脳室が1例であった。水頭症に対する治療は、中脳水道閉塞と第4脳室閉塞の21例は全例第三脳室底開窓術(ETV)を行った。モンロー孔部での閉塞8例のうち、透明中隔開窓術(SS)+VP shuntが5例、SSのみが2例、嚢胞開放+SSが1例であった。SS+VP shuntの1例で、後日対側にVP shuntを要したが、それ以外の28例では水頭症の再発は見られていない。手術合併症は硬膜下血腫(水腫)2例、脳内出血1例、皮下髄液貯留1例であり、いずれも無症候に軽快した。【結論】神経内視鏡による第三脳室底開窓術や透明中隔開窓術は、閉塞性水頭症に対し安全かつ有用であった。特に、モンロー孔部での閉塞による水頭症に対しては透明中隔開窓術を追加することにより、VP shuntの本数を減らすことが可能であった。

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