第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)A 会場(3階 メインホール)16:00〜17:20

シンポジウム 2: 第三脳室底開窓術: 治療成績の評価と向上のための工夫

座長: 大井静雄、宮嶋雅一

1A-S2-6

水頭症に対する内視鏡治療: 治療成績の向上とその評価 -第3脳室底開窓術の10年以上の長期転帰良好例の分析-
Long term follow up and evaluation of endoscopic third ventriculstomy (ETV) for non-communicating hydrocephalus.

三木 保 (MIKI Tamotsu)、和田 淳、冨田丈博 1、大橋智生 1、中村達也 1、中島伸幸

東京医科大学 医学部 脳神経外科、東京医科大学 茨城医療センター 脳神経外科 1

目的:非交通性水頭症に対する第3脳室底開窓術(ETV)の10年以上の長期転帰良好例の分析を行い、臨床的特徴を明らかにする。対象と方法:1995年1月〜1999年7月に行ったETVは27例であった。原因疾患は中脳水道狭窄症9例(内LOVA3例)、第4脳室出口閉塞1例、脳腫瘍15例(悪性8例、良性7例)、脳室内出血1例、髄膜炎1例であった。これらの10年のend pointにおける転帰は(1)ETV無効でシャントに移行した4症例(15%)(2)ETV有効であったが他の原因(主に悪性脳腫瘍)で死亡した9症例(33%)、(3)ETVが10年間以上の有効であった14症例(52%)である。この長期転帰良好例について水頭症の原因疾患、術前症状、シャント術既往、手術成績(転帰)、術後経過(臨床症状、画像所見等)について検討した。結果:長期転帰良好14例の年齢は5〜73才(平均30才)、経過観察期間は10年〜14年6ヶ月(平均12年2ヶ月)であった。術前症状は頭蓋内圧亢進12例、正常圧水頭症様症状2例、尚シャント術既往は1例であった。原因疾患は中脳水道狭窄症9例中8例(89%)(内LOVA3例(100%))、良性腫瘍7例中5例(71%)、第4脳室出口閉塞1例(100%)であった。術後、全例症状の改善をみたが、正常圧水頭症様症状の改善はやや遅れた。術後脳室系の経時的形態学的評価では、術後早期において第3脳室が側脳室より先に縮小、安定し、また1年以降でも側脳室の縮小傾向を示す症例も見られた。これらは特に腫瘍に因るものに顕著であった。しかし4年以降には脳室の形態変化は見られなかった。MRI矢状断CISS imageを行えた8例全例でstomaの開存を確認できた。結語:中脳水道狭窄症特にLOVA、第4脳室出口閉塞、腫瘍などに因る水頭症に対するETVは長期にわたり高い有効性が確認された。適正な適応と確実なETVを行えば長期成績は良好であるが、シャント術同様に慎重な経過観察は必要である。Stomaの確認にMRI矢状断CISS imageは有効である。

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