第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)B 会場(2階 203, 204)15:00〜16:10

ミニシンポジウム 1: 内視鏡的脳内・脳室内血腫除去術: 有効性に関する検討

座長: 冨永悌二、佐藤慎哉

1B-MS1-3

脳室内血腫に対する神経内視鏡を用いた血腫除去術の検討
Endoscopic operation of intraventricular hemorrhadge

中川 享 (NAKAGAWA Toru)、大場茂生、村上秀樹

足利赤十字病院 脳神経外科

目的:脳室内血腫に対する神経内視鏡手術は、軟性鏡を用いて第四脳室内までスコープをすすめ血腫を可及的に全摘出してくる方法が多く用いられている。当施設では硬性鏡を用いて、側脳室内および第三脳室内のモンロー孔周辺の血腫のみを除去する方法を行っておりその有効性を検討した。対象:2006年から2009年まで、第三脳室から第四脳室まで進展した脳室内出血10例である。方法:硬性鏡を用いて、脳室内血腫に対しては、側脳室内および第三脳室内のモンロー孔周辺の血腫のみを除去する方法を行っている。術後は脳室ドレナージチューブを留置する。結果:術後平均3.5日でドレーンを抜去し、術後1週間で第三脳室内から第四脳室内の血腫がwash outされていた。考察:脳室内血腫に対する軟性鏡による手術は血腫のほぼ全除去が可能であるがdisorientationに陥りやすく、また中脳水道から第四脳室周囲には重要な構造物が存在し、血腫除去操作によってかえって周囲組織損傷によるdamageを与える可能性がある。一方、硬性鏡による手術は側脳室内およびモンロー孔周辺のみの操作でありdisorientationになることが少なく、吸引管によってダイレクトに確実に血腫吸引でき、また万が一出血した場合も止血が容易である。中脳水道側や第四脳室内の血腫はそのまま残存することになるが、我々が経験したほぼすべての症例で、術後一週間もすれば自然にwash outされており問題となることはなかった。またドレーン留置期間も 平均3.5日と短期間で済み、ほとんどの症例で流出量が少なく留置そのものが不要である症例も多かった。脳室ドレナージのみでは、血腫が固く思うように血腫がドレナージされないことが多いが、神経内視鏡を用いモンロー孔周辺の血腫を除去するだけで、十分な効果が得られ有効な方法と考えられた。

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