第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)B 会場(2階 203, 204)15:00〜16:10

ミニシンポジウム 1: 内視鏡的脳内・脳室内血腫除去術: 有効性に関する検討

座長: 冨永悌二、佐藤慎哉

1B-MS1-4

内視鏡下脳室内血腫除去術による脳室ドレナージからの早期離脱
Neuroendoscopic evacuation of intraventricular hematoma to shorten the management period with ventricular drainage

野村貞宏 (Nomura Sadahiro)、加藤祥一、石原秀行、米田 浩、白尾敏之、井本浩哉 3、篠山瑞也、杉山修一 1、原田 啓 2、鈴木倫保

山口大学 医学部 脳神経外科、山口労災病院 脳神経外科 1、健和会大手町病院 脳神経外科 2、先進てんかん治療開発共同体 3

【目的】脳室内出血に対して内視鏡下血腫除去術を行い、脳室ドレナージ管理期間を短縮させるにはどこの血腫をとるべきか調べた。【方法】脳室内出血によって水頭症をきたした 17例を対象とした。うち10例は視床出血の脳室穿破だった。全例側脳室前角を穿刺し、脳室内血腫の吸引を行った。脳実質内出血には脳室経由または血腫腔を直接穿刺して到達した。CT 上髄液循環路の閉塞が解除されたら脳室ドレーンを閉鎖し、24時間後脳室が拡大しないことを確認して抜去した。転帰とドレーン留置期間に関与する因子を調べた。【成績】年齢、発症時の意識レベル、術後3日目の意識レベル、視床出血CT分類、術後の残存血腫量、脳室内出血の量、術後残存脳室内血腫の量、これらのいずれも転帰に影響しなかった。術前の視床出血分類は10例中5例がIIIbで、術後にはIIIbが3例になった。術後IIIbの例で14日以内に脳室ドレナージから離脱できた例は33%で、IbまたはIIbでは86%だった (有意差なし)。7日目以前にドレーンから離脱できた例は6、14日以前に離脱できた例は12、14日を過ぎても離脱できずシャントまたは第三脳室底開窓術を必要とした例が4、経過中に閉塞してドレナージ再建を要した例が1あった。術前のCT所見とドレナージ期間との相関はなく、術後の第三脳室内に血腫がなければ14日以内(p<0.01)にドレナージから離脱できた。側脳室内残存血腫、第四脳室内残存血腫とドレナージ期間の関連はなかった(第四脳室内血腫が除去された例はドレーン離脱は早かったが、除去されなかった例にも離脱できたものがあり、有意差がなかった)。第三脳室の血腫除去が達成された10例中6例は7日以内に、4例は7〜14日に第四脳室にも髄液が流れる間隙ができ、ドレーン抜去に至っていた。【結論】脳室内出血例に脳室ドレナージ管理を行う場合、第三脳室内の血腫を除去すれば早期に髄液循環が回復しドレーン抜去が可能になる。

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