第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)B 会場(2階 203, 204)15:00〜16:10

ミニシンポジウム 1: 内視鏡的脳内・脳室内血腫除去術: 有効性に関する検討

座長: 冨永悌二、佐藤慎哉

1B-MS1-7

当院における小脳出血に対する内視鏡下血腫除去術の現状とその工夫
Efficacy of endoscopic hematoma removal for patients of cerebellar hemorrhage

辻内高士 (TSUJIUCHI Takashi)、高須俊太郎、波多野範和、小島隆生、青木恒介、椎名 諭、新帯一憲、関 行雄

名古屋第二赤十字病院 脳神経外科

【背景】近年、我々の施設では小脳出血に対して積極的に内視鏡手術を行っている。小脳出血については、他部位の出血に比べ手術時間や侵襲性等の点で内視鏡手術の優位性が特に高いとの印象を持っている。そこで今回、当院の症例をまとめ開頭顕微鏡手術と比較すると共に、我々が行っている工夫について報告する。【方法】2001年9月から2009年4月までに当院で手術を行った小脳出血を対象とし、内視鏡手術群と開頭手術群で手術時間や予後を比較した。【結果】当院では2005年10月まで開頭手術のみを行っており、それ以降は基本的に内視鏡手術を優先して行っている。対象期間における内視鏡手術群は12例、開頭手術群は9例であった。全例で急性期手術を行った。内視鏡群のうち3例(25%)は内視鏡下脳室内血腫除去術を併用した。平均手術時間は内視鏡群が1時間39分、開頭群が4時間28分で、手術室入室から減圧に至るまでの時間は、内視鏡群が血腫除去開始まで1時間10分、開頭群が硬膜切開まで2時間29分であった。平均在院日数は内視鏡群が69日、開頭群が89日であり、退院時のGOS、mRSに優位差は認めなかった。水頭症に対しシャント手術が必要となった症例は、開頭群で4例(44%)であったのに対し内視鏡群では一例も認めなかった。【考察】小脳出血に対する内視鏡手術は予後の点で開頭手術と比べ劣ることはなく、手術時間や減圧までの時間は明らかに短かった。我々の施設では、全身麻酔下に馬蹄型枕で頭部を支えることにより、仰臥位で小脳出血に対する内視鏡手術を行っている。また、これにより側脳室前角からの脳室内血腫除去術も同一体位で施行可能なため、脳室内血腫が多い症例では同時施行している。これらの工夫が手術時間の短縮と、シャント手術の必要性低下に寄与している可能性があると考えられた。

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