第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)B 会場(2階 203, 204)8:30〜9:30

一般口演 1: 脳出血

座長: 加藤庸子、石原正一郎

1B-O1-2

内視鏡的脳内血腫除去に対する2つのアプローチ
Two way approach to endoscopic surgery for intracerebral hematoma

中野高広 (NAKANO Takahiro)、大熊洋揮、竹田哲司、小笠原ゆかり

弘前大学 医学部 脳神経外科

【はじめに】内視鏡下脳内血腫除去術は低侵襲性と手術時間の短縮において有用であることは各施設より報告されている通りであるが、一方で今後手術が広く普及するためには簡便な手技を確立することおよび安全性を担保することが重要であると考えている。われわれは現在これらの目標に対し2つのアプローチをとっている。手技の簡便性という視点から軟性鏡による手術を試行している。また安全性の確立を目的とし、止血用血管クリップを試作しているので報告する。【方法】軟性鏡手術では血腫の吸引を軟性鏡のサイドにとりつけたカテーテルよりおこなう。安全性の面から吸引をon-off可能なカテーテルを試作した。また硬性鏡手術における安全性の確立を目的とし、止血用血管クリップおよび鉗子を試作している。【結果】軟性鏡の場合カテーテル径が細いと血腫吸引力が弱く、細径でも有効な吸引を行なうための工夫が必要と考えられた。止血用クリッピング鉗子は硬性鏡と干渉しないようモノシャフト形としているが、吸引管と鉗子と内視鏡の3つを一人の術者で操作することは難しく吸引管と一体化した止血装置の開発が必要ではないかと思われた。【考察】現在脳内出血の手術は救命を目的として主に緊急手術として行なわれている場合が多いと思われるが、必ずしも必要なマンパワーが確保できるとは限らない。内視鏡手術が簡便であればそうした緊急のための手術として普及させることが可能であるが、現在はまだそこまでは至っていない。それには止血操作の不確実性による面も大きく、有効な止血法が確立できれば内視鏡手術の普及を一段進めることが可能である。そうした方向性よりアプローチしている現在のわれわれの試みを示した。

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