第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)C 会場(2階 特別会議室)13:05〜13:35

ムービーセッション 1: 合併症ほか

座長: 赤井卓也

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神経内視鏡的松果体部腫瘍生検による眼球運動障害
Ocular movement disorder after neuroendoscopic tumor biopsies

鈴木智成 (SUZUKI Tomonari)、石原正一郎、杉山達也、福岡講平、柳澤隆昭、脇谷健司、安達淳一、三島一彦、松谷雅生、西川 亮

埼玉医科大学国際医療センター 脳神経外科

【目的】松果体部腫瘍に対して神経内視鏡的生検術が広く行われるようになってきたが、松果体近傍は眼球運動に関わる重要構造物が存在する。今回我々は、腫瘍生検術後に眼球運動障害の出現、増悪を来した松果体部腫瘍を経験したので報告する。
【症例】症例1:17歳、男性。上下にずれる複視、上方注視障害にて発症。第三脳室経由で松果体部に到達し、後交連近傍にて石灰化を含む腫瘍を生検しgerminomaと診断された。術後、下方視時以外で複視の増悪を認めた。化学療法および全脳室照射により腫瘍は完全消失したが複視は残存している。症例2:16歳、男性。上方注視障害、水頭症による頭痛にて発症。第三脳室底開窓術とともに腫瘍生検術を行った。中脳水道の前方で脳室内に隆起する腫瘍を認め、5-アミノレブリン酸を用いた術中蛍光診断にて確認し生検した。術後、頭痛は消失したが、眼球の上方偏位および下方注視障害を生じた。病理診断は同様にgerminomaであり、化学療法および全脳室照射を行い腫瘍は完全消失した。現在外来通院中であるが、下方注視障害は徐々に改善傾向にある。
【結論】松果体部腫瘍は神経内視鏡的生検術後、眼球運動に関する合併症を生じる可能性があり注意を要する。松果体近傍の眼球運動に関わる解剖学的構造物について過去の文献を参照し検討する。

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