第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)C 会場(2階 特別会議室)13:05〜13:35

ムービーセッション 1: 合併症ほか

座長: 赤井卓也

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神経内視鏡手術後に記銘力障害を呈した第三脳室内腫瘍の1例
A case of the third ventricular tumor with recent memory disturbance after neuroendoscopic surgery

栗原 淳 (KURIHARA Jun)、西本 博

埼玉県立小児医療センター 脳神経外科

【症例】7歳男児。約6ヶ月前から体位や時間に無関係な突発性の頭痛、嘔吐が出現したため、近医を受診。頭部CTを施行したが、異常所見は認めなかったため、経過観察となっていた。2009年3月15日に再び突然の頭痛、嘔吐、尿失禁が出現した後、全身性の痙攣が出現したために、近医にて頭部CTを施行したところ脳室拡大を認めたため、急性水頭症の診断で当院を紹介となった。来院時、意識レベルはJCS10点で興奮状態。頭部CTにて側脳室および第三脳室の拡大および第三脳室後半部に約10mm大の腫瘍影を認めた。腫瘍は左視床に頚部を持ち、CTにてiso density、MRIにてT1 low intensity、T2 high intensityで造影増強効果は認めなかった。左視床より発生した第三脳室内腫瘍の診断で神経内視鏡下に脳腫瘍生検術および第三脳室底開窓術を施行した。術後、意識障害や頭痛、嘔吐は軽快したが、記銘力障害が出現。頭部MRIにて右視床および左前頭葉、両側側頭葉内側に拡散障害を認めた。知能検査ではIQ102と明らかな低下はないが、言語性IQが89と低値であった。病理診断はastrocytoma grade 2であったため、補助療法せずに経過観察を行っているが、術後4ヶ月の経過で記銘力障害は改善傾向にある。【まとめ】神経内視鏡手術後に記銘力障害が出現した左視床原発第三脳室内腫瘍を経験した。記銘力障害の発生機序について手術操作の問題、急性水頭症による影響の観点から文献的考察を加え報告する。

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