第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)D 会場(3階 ホワイエ お城側)13:05〜13:35

ムービーセッション 2: くも膜嚢胞 1

座長: 間瀬光人

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神経内視鏡にて治療した四丘体部くも膜嚢胞の1例
Quadrigenimal cistern arachnoid cyst treated by neuroendoscopic surgery

川上 理 (Kawakami Osamu)、中澤和智 1、柘植雄一郎、山田圭介

松下記念病院 脳神経外科、城山病院 脳・脊髄・神経センター 1

[はじめに]四丘体部に発生したくも膜嚢胞に対して、神経内視鏡を用いて治療を行ったので報告する。[症例]63歳男性。1年前より進行する歩行障害を主訴に近医受診、脳室拡大を指摘され当科紹介入院となった。入院時、歩行障害と尿失禁を認め、MMSEは21/30であった。頭部MRIにて両側側脳室および第3脳室の拡大、四丘体部に嚢胞性腫瘤を認めた。嚢胞の内部は髄液と等信号であり嚢胞壁の造影効果は認めなかった。また嚢胞により中脳水道が圧迫されていた。四丘体部くも膜嚢胞および中脳水道部狭窄による非交通性水頭症と診断した。神経内視鏡を用いて側脳室前角経由でventriculo-cyststomyおよびthird ventriculostomyを施行した。術後MMSEは 24/30と改善、歩行障害および尿失禁は消失となり症状は速やかに軽快している。MRIにおいても脳室および嚢胞の縮小を認めた。術後の組織検査にても腫瘍性細胞などの所見は認めていない。術後2ヶ月の時点で症状および画像上の再発は認めていない。[考察]本例のような良性と思われる嚢胞性病変でも確定診断のためには組織診断が不可欠である。神経内視鏡による嚢胞の開窓、生検術は低侵襲で本病変に対する治療として第1選択となり得ると考えられる。

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