第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)E 会場(3階 ホワイエ ANA側)13:05〜13:35

ムービーセッション 4: 症例報告 1

座長: 村井尚之

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硬性鏡単独下摘出術を行った側脳室上衣下腫の1例
Subependymoma of the lateral ventricle treated by the rigid endoscopic surgery: a case report

中島伸幸 (NAKAJIMA Nobuyuki)、秋元治朗、橋本 亮、原岡 襄、斎藤文男 1、吉岡宏起 1、三木 保

東京医科大学 脳神経外科、新座志木中央総合病院 脳神経外科 1

上衣下腫は第4脳室または側脳室に発生する稀な良性腫瘍である.左側脳室に発生し,片側水頭症を呈した上衣下腫に対して,硬性鏡下単独摘出術にて治療し得た1例を経験した.【症例】77歳,女性【主訴】見当識障害【既往歴】高血圧症,糖尿病.2007年4月,近医にて左側脳室の小腫瘍を指摘【現病歴】2008年11月記銘力障害,頭重感を自覚.近医頭部単純CTにて,腫瘍の増大,腫瘍内出血,片側水頭症を認めた.【入院時現症】Mini-mental state examination (MMSE)26点,うっ血乳頭なし,その他明らかな神経脱落症状なし.頭部CT上,左側脳室前角,透明中隔に接して2.5cm大の高吸収域,一部低吸収域を呈する円形の腫瘤を認めた.造影剤にて明らかな増強効果を認めなかった.頭部単純MRIにて,T2強調画像にて内部不均一な低信号,拡散強調画像にて等−低信号,T1強調画像にて等信号,一部高信号,FLAIR画像にて高信号を呈した.左モンロー孔閉塞による片側性脳室拡大を示した.【手術】左前頭部にburr holeを穿ち,ニューロポート10mmを左側脳室へ留置した.硬性鏡下(Endoarm 0度4.0mm,Oi-Sammi Handy Pro)及び軟性鏡下(VEF type-V)に腫瘍を観察した.腫瘍は白色調を呈するが明らかな暗赤色の腫瘍内出血を観察できた.モンロー孔は腫瘍にて途絶されていた.付着部は左側脳室内側,透明中隔と考えられた.硬性鏡下(Endoarm 0度, 4.0及び2.7mm)に,腫瘍をpiece mealに約90%摘出した.腫瘍内出血を認めるも摘出の際に腫瘍からの出血は少なかった.病理診断にて,GFAP陽性,Mib-1陽性率1%以下,上衣下腫の診断を得た.【術後経過】 術後脳弓障害と思われる自発性低下,記銘力障害(術後2週間MMSE15点),術後6ヵ月ではMMSE30点に回復した.【まとめ】比較的稀な側脳室発生上衣下腫の1例を経験した.本例は,高齢であり,低侵襲である硬性鏡下単独下手術にて症状,画像上の改善を得ることができた.

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