第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)E 会場(3階 ホワイエ ANA側)13:35〜14:05

ムービーセッション 5: 症例報告 2

座長: 野村貞宏

1E-Mov5-3

症候性透明中隔嚢胞の診断と手術適応について ---症例報告
Diagnosis and Neuroendoscopic surgery of a Symptomatic Septum Pellucidum Cyst.

住井利寿 (SUMII Toshihisa)、中野直樹、内山卓也、森田淑文、加藤天美

近畿大学 医学部 脳神経外科

透明中隔嚢胞は画像所見上しばしば認めるが症候性かどうかの判断が困難である。症例は難治性の慢性頭痛を主訴に来院し、透明中隔嚢胞に対する内視鏡手術により症状が軽快した。症例:15歳男児小学生の頃から慢性頭痛を訴えていたが原因は不明であった。頭痛は徐々に悪化し通学に支障を来すこともあった。15歳時、左手のしびれと頭痛の精査のため近医にてMRIを受け、拡大した透明中隔腔を指摘され紹介となった。頭痛は昼夜を問わず起こり拍動性で自制不可能であった。NSAID’sや片頭痛薬の効果は乏しかった。頭痛時は嘔気を伴い、時に嘔吐をもよおすこともあった。既往歴は熱性痙攣とアトピー性皮膚炎のみであった。MRIでは両側側脳室前角が嚢胞で圧排されモンロー孔は狭窄していた。シネMRIでは中脳水道のフローは乏しかった。脳槽CTでは吸収能は正常であったが嚢胞内への造影剤流入を認めなかった。6ヶ月後に内視鏡下嚢胞壁開窓術を行った。術後、低髄液圧症状による頭痛を一過性に生じたが約一週間で頭痛は軽快し退院となった。画像上も透明中隔腔の縮小を認め、現在は時折、軽度の頭重感を訴える程度である。透明中隔嚢胞については、症候の原因となっているかの診断が困難で、手術適応が難しい。手術方法ついても議論がある。今回我々はオリンパスビデオスコープシステムを用い右前角の片側穿刺で両側の嚢胞壁開窓を行った。穿刺には定位フレームを用いた。症候性透明中隔嚢胞について1. 頭蓋内圧亢進症状様の難治性頭痛2. モンロー孔の狭窄・中脳水道の髄液フロー低下3. 脳槽造影における嚢胞の孤立性があれば手術適応と考えられた。

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