第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第1日目、12月4日(金)E 会場(3階 ホワイエ ANA側)13:35〜14:05

ムービーセッション 5: 症例報告 2

座長: 野村貞宏

1E-Mov5-4

内視鏡的に治療を行った脳室内出血による水頭症で発症した松果体嚢胞の一例
A case of pineal cyst associated with hydrocephalus due to intraventricular hemorrhage treated by neuroendoscopic surgery

山田正彦 (YAMADA Masahiko)、平原一穂、石神 崇、山畑仁志、石井 毅、友杉哲三、上津原甲一

鹿児島市立病院 脳神経外科

患者さんは55歳女性。既往としては前年に他院での頭部MRIで松果体嚢胞を指摘されたことがあった。平成21年4月14日自宅への訪問者が、患者さんが嘔吐した後があり、発語もなく様子がおかしいと気付き、救急車要請し、当院搬入。意識障害あるも瞳孔不同や明らかな麻痺はなかった。頭部CTでは第3脳室内に出血と思われる等〜高吸収域があり、第3脳室以上の脳室拡大を伴っていた。脳血管撮影では出血の原因となる明らかな血管異常は認めなかった。頭部MRIでは松果体嚢胞が認められたが、嚢胞内に出血の所見はなかった。脳室内出血による急性水頭症と診断し、緊急で内視鏡的に中脳水道に入り込んで閉塞していた血腫を吸引除去した。第3脳室内には出血源となるような病変はなく、松果体嚢胞壁を血腫が覆っており、嚢胞壁から第3脳室内に出血したのではないかと推察された。意識レベルは徐々に改善し、術後再度頭部MRIや脳血管撮影を行うも新たな所見なく、後遺症なく退院された。松果体嚢胞は時に症候性となるものが知られており、本症例は松果体嚢胞壁から第3脳室内に出血し、閉塞性水頭症で発症したと考えられ、若干の文献的考察を加え報告する。

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