第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 15:30〜16:45

パネルディスカッション 3: 内視鏡的腫瘍生検術の有用性と診断率向上に対する工夫

座長: 山田和雄、峯浦一喜

2A-PD3-1

神経内視鏡的脳室内腫瘍生検術の有用性
A utility of neuroendoscopic biopsy for an intraventricular tumor

小泉寛之 (KOIZUMI Hiroyuki)、岡秀宏 1、宇津木聡 1、中原邦晶 1、大澤成之 1、山崎友也 1、木島千尋 1、藤井清孝 1

大和市立病院、北里大学 医学部 脳神経外科 1

【目的】脳室内およびその周辺には、手術摘出が必要なもの、化学療法や放射線療法で根治が期待できるもの、経過観察でよいものなど様々な腫瘍が存在し、組織診断が治療方針を決める際に非常に重要な意味をもっている。そのため脳室内およびその近傍に存在する腫瘍の生検手段として神経内視鏡の有用性は確立しつつある。当科では2005年から現在までに13例の脳腫瘍患者に神経内視鏡を用いた生検を行い、全例で組織診断が得られたのでその有用性と問題点について報告する。【対象・方法】2005年1月から2009年8月までに神経内視鏡を用いた生検術を施行した13症例を経験した。それらの内訳は、年齢8〜83歳、性別は男性6例、女性7例であった。全例において病変組織が採取され,組織診断は,craniopharyngioma 4例, central neurocytoma 1例, malignant lymphoma 1例,glioblastoma 1例,astrocytoma grade3 1例, germinoma 3例,pineocytoma 1例, AT/RT 1例であった。手術による合併症は認められなかったが、腫瘍生検時の出血部の止血操作に時間を要した症例があった。【結論】画像診断では確定困難な脳腫瘍症例に対して、組織診断目的で神経内視鏡による生検を行うことは、その後の治療方針決定や補助療法の選択に有用であった。その理由として、手技的に低侵襲的でありながら、確実な組織学的診断が可能であることが挙げられる。また、同時に水頭症病態にも対応できる点も優れている。しかし、その一方で、disorientationや止血の問題などのリスクも考慮しなくてはならない。

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