第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 15:30〜16:45

パネルディスカッション 3: 内視鏡的腫瘍生検術の有用性と診断率向上に対する工夫

座長: 山田和雄、峯浦一喜

2A-PD3-4

松果体部病変への神経内視鏡アプローチ
Neuroendoscopic operations on pineal mass lesions

村井尚之 (MURAI Hisayuki)、長谷川祐三、堀口健太郎、佐伯直勝

千葉大学 医学研究院 脳神経外科

【はじめに】松果体腫瘍はしばしば水頭症を合併し、内視鏡手術の対象となることが多いが、生検後の髄液播種等未だ議論のあるところも多い。今回、我々の経験した症例をまとめ問題点について考察を加え発表する。【対象と方法】1999年から2008年12月までに当院および関連病院で筆頭演者の施行した松果体部腫瘍およびのう胞病変、24例・28回の手術のうち、6ヶ月以上のフォローアップの出来た20例(男性15例,女性5例,年齢7歳〜75歳)を検討の対象とした。【結果】病変はgerminoma 7例、germinoma+STGC 1例、混合性胚腫瘍 2例、yolk sac tumor 1例、pineocytoma 1例、pineblastoma 1例、中間分化型松果体実質細胞腫瘍1例、髄膜腫 2例、転移性腫瘍 2例、海綿状血管腫 1例、松果体のう胞 1例で、そのうち16例(80%)に水頭症を合併していた。水頭症に対しては全例第3脳室底開窓術が行われ15例が有効(94%)で、73歳の女性1例でシャント手術が必要となった。松果体のう胞の1例が全摘出され、残り19例のうち16例に生検が行われ組織の採取および診断は全例で可能であった。生検が行われなかったのは1999年のgerminoma1例、yolk sac 1例、髄膜腫 1例あった。髄膜腫は1例が早期に開頭で摘出され、もう1例はおよそ2年後に増大し開頭摘出術となった。中間分化型松果体実質細胞腫瘍1例は放治・化療後にも腫瘍が残存し開頭にて全摘出された。内視鏡術後6ヶ月以内の播種は転移性脳腫瘍1例で、原発の制御不良のためその後死亡された。【結語】松果体病変の内視鏡手術は有用で、予後を悪化させたものは無かった。高齢者では第3脳室底開窓術無効例があった。松果体細胞腫では松果体のう胞に似たものがあり注意が必要と思われた。

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