第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 15:30〜16:45

パネルディスカッション 3: 内視鏡的腫瘍生検術の有用性と診断率向上に対する工夫

座長: 山田和雄、峯浦一喜

2A-PD3-5

神経内視鏡下脳腫瘍生検術における病理組織診断不能例の検討
The cases of neuroendoscopic biopsy of brain tumor that was difficult to diagnose pathologically

三輪 点 (MIWA Tomoru)、野中雄一郎、田母神 令、大井静雄

東京慈恵会医科大学附属病院 総合母子健康医療センター

脳腫瘍生検術を行うにあたり神経内視鏡は非常に有効である場合があるが時として結果的に病理組織学的に診断に至らない場合がある。2001年以降2009年6月までの当センターでの神経内視鏡下腫瘍生検術施行例は17例であり(小児14例、成人3例。 Oi Handy Pro使用)そのうち最終病理組織診断に至った例は13例(germinoma 6例、low grade astrocytoma 4例、anaplastic astrocytoma 1例、subependymal giant cell astrocytoma 1例、craniopharyngioma 1例)であったが診断に至らなかった例は4例あった。それら4例の術前の予想病理診断はdiffuse astrocytoma 1例、high grade astrocytoma 1例、PNET 2例であった。診断に至らなかった理由として、主に(1)腫瘍組織検体自体の不足、(2)採取組織は十分であるが病理診断自体が困難な場合、が考えられる。(1)の検体不足の例としては出血コントロールが困難で視野の確保ができなかった場合、正常組織が大多数で腫瘍病変が採取できなかった場合が考えられる。(2)の原因としては、腫瘍自体がheterogeneous なため腫瘍表面部分のみの採取にとどまりcoreな部分が採取不能であった、採取部位によって組織像の相違があった、(特に小児では)稀な腫瘍で診断自体が困難であった、等が考えられる。神経内視鏡下生検術は開頭腫瘍生検術と比較すると低侵襲であり開頭では容易に到達できない部位の生検が可能である一方、十分なworking spaceの確保、出血コントロール、採取できる腫瘍本体の部位、検体量の点で制限があり、これらが病理組織診断不能の原因に関連があると考えられた。

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